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投稿日: 2024.07.04 07:05
更新日: 2024.09.09 13:27

連続出場記録更新中の“鉄人”上野高広がD1GP筑波で準優勝。アラフィフのベテラン勢が存在感を強烈アピール


ドリフト | 連続出場記録更新中の“鉄人”上野高広がD1GP筑波で準優勝。アラフィフのベテラン勢が存在感を強烈アピール

田所義文のD1GP筑波ラウンド成績
第3戦:単走16位/16位
第4戦:単走15位/15位

 ドリフトを始めたころから生粋のAE86乗りとして、D1GPでも長年ハチロクで参戦し続ける田所義文(レーシングサービス ワタナベ)。実は2001年のD1GP初年度(第3戦)から海外ラウンドや台数制限があったお台場戦を除き、連続参戦を続ける名物選手だ。

 23年間に蓄積されたAE86でのD1車両製作のノウハウは相当レベルアップしているはずだが、GR86などの最新車種と比べたら戦闘力不足なのは否めないだろう。これまで2016年に4位となったのが最高位で、直近でポイント獲得したのは2年前の開幕戦までさかのぼるという苦しい状況が続いていた。

 それでもAE86で参戦を続けるのは、ひとえにハチロクが好きだからに他ならない。D1界における“ミスターAE86”としてのプライドもある。AE86が好きなD1ファンへの想いもある。それらすべてが現在の田所の原動力なのだ。

連続出場記録更新中の“鉄人”上野高広がD1GP筑波で準優勝。アラフィフのベテラン勢が存在感を強烈アピール
今年からタイヤはハビリードS3000(265/35-18)を使用する。ホイールはもちろんRSワタナベの8スポークRタイプだ。

 今年の開幕戦は車両トラブルもあって不本意な結果に終わった。だが筑波ラウンドでは第3戦、第4戦とも下位通過ながら追走トーナメントに進出してポイントを獲得できた。その要因を田所に訊ねると「筑波用に想定した足のセットがうまくハマりましたね」と、エンジン変更してから2年でようやくサスのセットアップが決まってきたという。

 また、最近はシミュレーターを精力的に活用しているとのこと。若手ドライバーは当然のように使用しているが、アラフィフ選手にとっても有効な手段のはず。特に香川県から参戦している田所にとって、ドリフトで走る機会のない筑波や距離的に遠征が大変なエビスなどを存分に走れるいい練習機材になっている。

連続出場記録更新中の“鉄人”上野高広がD1GP筑波で準優勝。アラフィフのベテラン勢が存在感を強烈アピール
パワーと車重、タイヤとサス。それぞれのバランスが整ったことが、連日の単走トップ16に食い込む活躍に繋がった。
連続出場記録更新中の“鉄人”上野高広がD1GP筑波で準優勝。アラフィフのベテラン勢が存在感を強烈アピール
エンジンはD1黎明期は4A-Gターボだったが、ドリフトにパワーが要求される時代の変遷とともに7A-Gターボ、13BT、20BT、2JZ-GTEと年々パワーアップ。現在はバランス重視でSR20-DET改2.2リッター(680馬力)を搭載する。


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