更新日: 2017.07.03 18:54
86/BRZ第4戦:スタートで逆転の佐々木雅弘が今季2勝目。クラブマンは神谷が初優勝
リスタートは菱井が神谷に完全に合わせ、早々と一騎打ちになっていく。後方からしきりとプレッシャーをかけていく菱井ながら、神谷は少しも動じず。だが、「10周目あたりから、さぁ勝負をかけるぞ、と思ったら雨が降ってきて」と菱井。
これが完全に神谷にとって、恵みの雨となった。タイヤの違いによって、有利不利が完全に分かれたからだ。ラスト2周は菱井を完全に振り切る格好で、神谷が嬉しい初優勝!
「やっと勝てました。ずっと後ろにつかれていましたが、僕自身はすごく落ち着いていました。そしたら最後に雨が。クルマをしっかり仕上げてくれた、スタッフのみなさんのおかげです。岡山はヴィッツの頃から走り込んでいるんですが、実は苦手意識の方が強いんです。それでも勝率は良くて……。たぶん我慢して、慎重に行っているのがいいんでしょうね」と神谷。
3位はリスタートからまもなく、リボルバーコーナーで手塚をかわした橋本が獲得。これに続いたのは、練習中のクラッチトラブルの影響で、10番手に甘んじていた小野田貴俊(ネッツ東埼玉ワコーズED 86)。完璧な決勝でのリカバリーで4位を獲得していた。
そのクラブマンシリーズの決勝終盤に降った雨は、その後いったんやんだものの、なんとプロフェッショナルシリーズの決勝を間近に控えた段階で、突如強く降り始める。そのまま降り続けていれば、大混乱も必至だっただろうが、なんとスタートが近づくにつれ、雨足を弱めていき……。最終的には少々路面を濡らす程度で済んでしまう。
ある意味、そのことがドライバーたちを慎重にさせる要因となったかもしれず、スタート直後の混乱は一切起こらなかった。