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投稿日: 2018.07.31 07:37
更新日: 2018.07.30 14:40

ENDLESS SPORTS 2018スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート


国内レース他 | ENDLESS SPORTS 2018スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート

[決勝/7月15日(日)]13号車 6位

11:39スタート 5時間レース(16:42チェッカー) ドライコンディション

 決勝当日も30度を超える暑い日となったオートポリスラウンドは5時間という長丁場のレース。とにかく、当チームは周りのチームに影響されることなく、エンドレスらしいじっくりと腰を据えた戦いで挑むしかない。

 11時39分過ぎ、セーフティカーが抜け、スタートが切られる。当チームのステアリングを握るのは小河。まずまずのスタートを切った小河は3番手のポジションを守りながらラップを重ねていく。
 
 前の2台はかなり速いペースでラップしている。食らいついていきたいところだが、当チームのマシンで食らいつくのは厳しいというのが本音。実際、ラップを重ねていくうちに後方8番手からスタートした29号車が迫ってきていた。

ENDLESS 86
ENDLESS 86

 21ラップ目、3番手の座を奪われてしまう。2分09秒台でラップを重ねる小河だったが、41ラップすぎ、他クラスのマシンと接触。なんとかピットまで戻ってくることはできたが、フロント側のロアアームに大きなダメージを追っていた。修復するのに10分以上を費やすことに……。
 
 花里にスイッチしてコースに戻るが、トップの86号車からは7ラップ遅れ。クラス最後尾からの追い上げだ。まだ、チェッカーまでは3時間以上もある。さすがに表彰台に上がる確率は0.00001%以下だろうが、可能性が残されている以上、いくしかない。これで諦めるようだったら最初からレースはやらない。これがエンドレス流だ。
 
 パワーステアリングが効いたり効かなかったり……。まともじゃない。そんなマシンをねじ伏せるように花里はラップを重ねていった。2分11秒台でのラップ。トップグループは09秒台。差は開いていく一方だ。66ラップ過ぎ、2回目のピットストップ。高橋にスイッチする。路面温度も低くなりラップタイムも10秒台、09秒台と上がりだす。
 
 上位のチームは自分のポジションを意識した走りというか、ライバルチームとの駆け引きが始まりだしている。対し、当チームはただただひたすら追い上げていくしかない。トラブルで落ちていくマシンもあり、100ラップ目には8番手にまで上がっていた。
 
 108ラップ過ぎ、ピットストップ。ふたたび、小河がステアリングを握る。112ラップ目に7番手に浮上。6番手を走るのは、序盤に3番手のポジションを奪われた29号車。その差は2ラップ。121ラップ目、上位につけていた54号車がトラブルからストップ。これで6番手に浮上。さすがに2ラップ先を走る29号車には届かなかったが6番手でチェッカーを受けることができた。

ENDLESS 86
ENDLESS 86

 
 今回の大きな敗因は、接触してしまったこと。ただ、これはレースをしている以上、あり得ることだ。前戦の富士24時間のように全損ならばジ・エンドだが、わずかでも走行できる可能性が残されているならメカニックは修復作業に入る。
 
 しかし、本来ならサーキットに持ち込んでおかなければならないパーツを持ってこなかった。これを他チームから借りるのに時間がかかってしまった。確かに富士の後、マシンを作り直すのに追われていたし、手配したパーツが間に合わなかったのも事実だ。
 
 でも、ノーマル車両が当社にはある。ここから外して持ってくることはできた。このパーツがピット裏に停めてあるトレーラーの中にあれば、5~7分ぐらい修復時間は短縮できたはずだ。あくまでも机上の計算になってしまうが、今回の場合だと、5位でのチェッカーも可能になる。シリーズポイントだと3ポイントアップだ。
 
 過去を振り返れば、1ポイント差でチャンピオンを逃したチームもいる。いずれにしても、ほんのわずかな注意の積み重ねでチームは、プライベートから二流、さらに一流、トップチームへと駆け上がっていく。

 次回のもてぎラウンドも5時間という長丁場の戦い。今回の悔しさをもてぎでは笑顔で返せるようにもてぎに乗り込みたい。


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