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投稿日: 2016.09.05 19:35
更新日: 2016.11.18 17:17

86/BRZ Race第6戦:車両全損の不運乗り越え、佐々木&松原がポール・トゥ・ウィン


国内レース他 | 86/BRZ Race第6戦:車両全損の不運乗り越え、佐々木&松原がポール・トゥ・ウィン

 続いて行われたプロフェッショナルシリーズでは、「尾崎代表の視線が怖かった(笑)」と、程よくプレッシャーを感じながらの佐々木が真っ先に1コーナーに飛び込んでいった一方で、その立ち上がりでは青木と蒲生が接触。後続車両も巻き込むアクシデントとなったことから、即座にセーフティカーが導入されることになる。

 その際に300Rのポストから出されたSCボードを、先日のFIA-F4選手権の決勝同様、見逃すドライバーが多数……。またもレース後には多数のペナルティが出されたのは大いに残念だ。

 一方、SCボードを確認した段階で、すでに明確なリードを築いていた佐々木だったが、水の泡となったのは間違いない。その間に2番手につけていたのは市丸で、予選6番手だった久保凛太郎(CG ROBOT BRZ BS)、予選5番手だった大西隆生(オートバックスG7 86ポテンザ)、予選8番手だった井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)、そして阪口も混乱をうまくかいくぐってポジションを上げていた。

プロフェッショナルシリーズ 決勝レース
プロフェッショナルシリーズ 決勝レース

 5周目からバトルは再開、リスタートは佐々木が完璧に決めたのに対して、市丸はやや出遅れて久保が食らいついて離れない。13コーナーでいきなり仕掛ける久保ながら、ここでの逆転は許されず。もちろん、その間にも佐々木は逃げていく。

 そして久保は6周目の100Rで3番手に浮上、市丸には今度は大西、井口、阪口が迫ってくる。そこは富士スペシャリストの市丸、必死にガードを固め続けるが、しびれを切らした大西が9周目のダンロップコーナーでアタックをかける。が、「前でバチバチ火花が散っていたから、何かあると思っていました」と井口が、これに乗じて3番手に浮上。逆に大西は市丸をかわせず。

 後続のバトルを尻目に、佐々木が圧勝。今季初めて2勝目を挙げるとともに、6位にとどまった阪口を逆転してランキングのトップにも浮上した。「SCが入って結果的には良かった。ただ、1周目のうちにけっこう離してきたので、『もったいないなぁ』とは一瞬思っていたんですけどね。トップに立ってからは、絶対に凛太郎がやってくれるだろうと(笑)。おかげで逃げることができました。松原が勝っちゃうから、借りている僕が勝てなきゃダメでしょう。次の十勝は2レースあるから、最低でもひとつは勝たないと」と佐々木。

プロフェッショナルシリーズを制した佐々木雅弘と2位の久保凛太郎、3位の井口卓人
プロフェッショナルシリーズを制した佐々木雅弘と2位の久保凛太郎、3位の井口卓人

 2位の久保は「久しぶりに表彰台に立てました。2年ぶりぐらいかな。去年からBRZに乗り始めて、これで表彰台に立ちたかったんですが、鈴鹿1000kmから井口先輩がいい流れを持ってきてくれたようです」とコメント。プロフェッショナルシリーズでBRZユーザーが表彰台に立つのは、今回が初めて。それもふたり同時とあって関係者の喜びもひとしおのようだった。

次戦のGAZOO Racing 86/BRZレースは開催中止となった第5戦オートポリスの代替として10月1日に十勝スピードウェイで行われる。


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