更新日: 2017.05.09 10:40
F1分配金の不平等な実態。2017年の各チームへの支払額が明らかに
これに加えて、コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス(CCB)という項目がある。これは他とは別の契約によりフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームにのみ与えられる。
さらにフェラーリのみが、長期参戦という実績によるロングスタンディング・チーム(LST)の契約において、6,800万ドル(約77億1000万円)を受け取っている。また、2回のタイトルを獲得という当初の目標を達成したメルセデス、現コンコルド協定に最初にサインしたレッドブル、伝統あるチームであるウイリアムズも、それぞれ独自の契約によるボーナスを受け取っている。
結果、昨年はランキング3位だったフェラーリは、コラム1、コラム2による収入を上回るボーナスを受け取り、合計1億8,000万ドル(約204億円)と、昨年よりは1,200万ドル(約13億6000万円)減ったものの、全10チーム中最多金額を受け取ることになった。この金額は全チームに支払われる額の約19パーセントにあたる。
ドライバーズ、コンストラクターズ両選手権を制したメルセデスの受け取り額は、フェラーリより900万ドル(約10億2000万円)少ない。
マクラーレンはランキング6位だったが、特別ボーナスにより、全体で4番目の額が分配される。
全10チームに公平に分配金が支払われるなら、1チーム当たりの受け取り額は9,400万ドル(約106億5000万円)になり、フェラーリ、メルセデス、レッドブルは大幅減となる。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています