更新日: 2017.08.04 12:47
スペイン人ライターのF1便り:最強エンジンとマシンを求めるアロンソは『裸の王様』なのか
例えそれがアルファロメオという名前であってもだ。スペインメディアはメルセデスが鍵を握っていると確信している。彼らがマクラーレンとアロンソの双方に救済の手を差し伸べる可能性があると考えているのだ。ルノーはダークホースだが、すべてはマクラーレン以外の第2チームとホンダの契約交渉の進展次第だ。どちらにせよ、この話題の中心にはホンダがいる。
もちろんアロンソがマクラーレン以外のチームでF1を続けるというのも可能だ。彼のマネージャーを務めるフラビオ・ブリアトーレは最近、アロンソがフェラーリには移籍しないという話を否定したが、フェラーリ復帰はどのくらいの確立で起こりうるのだろうか?
実際のところ、まったくその可能性はない。セバスチャン・ベッテルはチームに満足しており、フェラーリとの新しい契約が発表されるのはもはや時間の問題なのだ。
そしてこれはよく知られているように、フェラーリはベッテルとアロンソにペアを組ませることには乗り気でないのだ。メルセデスに移籍する可能性もあるだろうが、それにはルイス・ハミルトンが移籍するか、引退する(現時点でその可能性はない)必要がある。
というのもハミルトンはチーム内で大きな力を持っており、自分の同僚の決定について拒否権を持っているはずだ。ウイリアムズでレースをするアロンソを想像するのは難しいが、移籍の可能性を完全に捨ててしまうべきではない。しかし、去年チャンピオン獲得後に電撃引退を発表したニコ・ロズベルグのようにF1では誰も予想し得なかった大きなサプライズがしばしば起こるということを忘れてはいけない。
そういう状況である以上、アロンソは来年もこれまでと同じマクラーレンとともに歩んでいってはどうだろうか。最も望んだ道ではないのかもしれないが。
F1の現役を続行する場合は、競争力のあるチームの選択肢はそれほど多く残されていないが、他のカテゴリーからは好ましいオファーが届くかもしれない。