更新日: 2017.08.04 12:47
スペイン人ライターのF1便り:最強エンジンとマシンを求めるアロンソは『裸の王様』なのか
アロンソの衝撃的なインディ500デビューが彼の力を証明しており、適切なマシンに乗ってさえいればまだ勝利を争える事実を示している。インディカーはアロンソのことを完全に受け入れ、アロンソ自身もそこで心地よく過ごしているようだった。彼はインディ500前後のテレビ番組にも出演しており、マイケル・アンドレッティとチームとの関係も良好だった。
最近、アンドレッティ・オートスポーツは2018年からシボレーエンジンに変更すると噂されているが、もし仮にアロンソがF1を完全に離れてインディに行った場合でも、関係ないだろう。事実彼とホンダが喧嘩別れをしてしまった場合、むしろチャンスは増えることになる。
インディ500と同等に魅力的な選択肢であるル・マン24時間レースもありアメリカだけが唯一の選択肢ではない。ただインディカーと同じように世界耐久選手権(WEC)も噂でいっぱいで、現時点ではポルシェがすでに撤退を発表し、トヨタですら来年参戦するか不透明だ。
アロンソの参戦はWECにとって価値のあるものになるだろうし、誰もWEC参戦の可能性を完全に否定すべきではない。
実際彼がF1に参戦しない場合、WECのフルシーズンとインディ500に参戦するか、インディカーのフルシーズンに参戦しながらル・マン24時間(もし必要であればスパ・フランコルシャンでのレースも)に参戦するという可能性がある。しかし当然だがこれらはあくまで噂でしかない。
彼自身は2018年シーズンに関しての決定を10月中に下すと語っており、これから少しずつ状況が明らかになっていくだろう。彼の決断に期待しよう。