投稿日: 2016.05.28 11:03
更新日: 2016.05.28 11:06
更新日: 2016.05.28 11:06
GP2モナコ、松下信治が「幸運なポールポジション」から決勝レース2へ挑む
Text:Mineoki Yoneya
「上位と同じ戦略にしても意味がないですからね。チームからも確率論的にそっちの方が良いと言われたので、スーパーソフトでスタートしてクリーンエアで走れるような戦略にしました」
松下はスタート加速は良かったものの、1コーナーの混雑で13番手に後退。その後は追い抜きができないまま周回が進み、7周目にスーパーソフト勢が一斉にピットインしてソフトに交換しはじめた。これを見て松下は1周長く引っ張り、8周目にピットインをして、前を走っていたアーサー・ピックの前でコースに戻り、ひとつ順位を上げた。
「またスタートはバッチリだったし、モナコなのにターン1までに2台抜きました。でもターン1でアウト側にいったら、グチャグチャになっていて僕のブレーキングもちょっと早かったんで、結局そこでまたポジションが戻っちゃいましたね。その後クルマはすごく良かったんですけど、やっぱりここは抜けないですね」
コースの各所でクラッシュが相次ぎVSCが散発し、タイトル候補のピエール・ガスリーまでがフリー走行に続いてのアクシデント。ガスリーは18周目にプールサイドシケインふたつめの進入で前走車に追突して後退となる。23周目には首位ノーマン・ナトを追いかけていたシロトキンがプールサイドシケインふたつめの出口で縁石にヒットし、カウンターを当てたところ、バリアに一直線にクラッシュしてしまった。
松下はレース前の言葉どおり粘り強い走りに徹し、上位勢の自滅によって少しずつポジションを上げていった。ペースは1分22秒台後半を維持しており、上位勢よりも速い。