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投稿日: 2016.09.13 06:52
更新日: 2016.09.13 06:54

大変革のF1、テスト開催地めぐり意見割れる


F1 | 大変革のF1、テスト開催地めぐり意見割れる

 また、ヘンベリーが特に懸念しているのは、いまのところ、フルウエットとインターミディエイトの2種類のウェットタイヤを試すためのテストが、予定に組まれていないことだ。

 現在、ピレリはフェラーリ、メルセデス、レッドブルの2015年のマシンに手を加え、2017年のダウンフォースレベルに近づけた車両を使って、新しい各種タイヤのテスト走行を行っている。だが、ヘンベリーによれば、シーズン開幕までに少なくとも1日か2日をかけて、ウエットタイヤのテストを行うことがきわめて重要だという。

2017年ピレリF1タイヤテスト エステバン・グティエレス(フェラーリ)
2017年ピレリF1タイヤテスト エステバン・グティエレス(フェラーリ)

「このようにトレッド面の幅が広いタイヤへ移行する場合は、アクアプレーニングの発生を適切なレベルに抑えながら、ウエットハンドリングとのバランスを見極めることが、大きな技術的課題になる」

「チーム側には、レースの週末を迎えてから初めてウエットタイヤの特性を知るよりも、開幕前の段階で何らかの機会を設けたほうが賢明だと伝えている」

「ただ、現実問題として現在のF1では、理想的なウエットテストを行うのは不可能に近い。フィオラノやポール・リカールが使えるとしても、開幕前にそれらしいことをやろうと思えば、多くても3台くらいのマシンで実施するしかないだろう」

「何よりも大きな問題は、プレシーズンテストの日程以前には、2017年仕様のマシンがまだ物理的に存在していないことだ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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