投稿日: 2019.03.31 20:32
F1 Topic:バーレーンGPで突如速さを発揮したフェラーリにライバル困惑。復活の鍵は冷却系の改善か
Masahiro Owari
ドイツのモータースポーツ誌は、冷却に関する問題を指摘している。
「想定よりも外気温が3〜4度低くなったために、ターボが冷えすぎ、ブースト圧の上昇に問題が発生して、不要な燃焼を行なっていたのではないか」という説だ。
いったい、どういうことなのか? あるPUマニュファラクチャーのエンジニアに確認すると、次のように解説した。
「ターボを含め、パワーユニットは冷えることに関してデメリットはない。ただし、レギュレーションでインタークーラーからの吸気温度は外気温プラス10℃以上というふうに決められている。冷却性能というのはボティワークの開口部の面積で変えるのだが、それは空力性能にも関係するため、予選後は変更できない」
「フェラーリの温度設定が、何らかの理由で想定より外れて、インタークーラーからの吸気温度が外気温のプラス10℃以下になってしまったのではないか。そこでフェラーリはターボに無駄な仕事させることで冷却性能を意図的に悪くして、インタークーラーからの吸気温度を外気温プラス10℃以上に保っていたのではないか。そうなると、当然、燃費は悪くなり、レース中はいつも以上にリフト・アンド・コーストしていた可能性がある」
バーレーンGPで、フェラーリはオーストラリアGPとは異なるエンジンカウルを使用していた。それはオーストラリアGPのものよりも明らかに後方の開口部が絞られたものだった。

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