更新日: 2019.04.09 11:46
“1000馬力超え”のフェラーリの秘密を探るライバルたち。レッドブル代表は「グレープフルーツジュースの香りがする燃料」に注目
フェラーリのパワーユニットは大きな向上を果たしたとして、メルセデスのチーフエンジニア、アンドリュー・ショブリンは次のように分析する。
「去年、彼らは加速の面で我々より優れていたが、トップスピードは同等だった。しかし今年は、ストレートの最初から最後まで彼らの方が速い。我々の場合、ストレートである程度のところまで来るとMGU-Kのパワーが切れてしまい、頭打ちになるが、フェラーリはそういうことがない。MGU-Kが最後まで機能しているようだ。彼らはエンジンと電気パワーの両方でアドバンテージを持っていると思う」
フェラーリのエンジンは他より40bhp優れており、予選でフェラーリは1000bhpを超えるパワーを発揮しているとAuto Motor und Sportは推測している。
一方で、フェラーリのパワーユニットを搭載するカスタマーチームであるハースとアルファロメオはワークスほどの強力なパワーを発揮していない。レギュレーションではエンジンマニュファクチャラーはカスタマーチームにも同じパワーユニットを供給しなければならないと定められている。
レッドブルのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューウェイは、「FIAはエンジン規定に関する抜け穴はすべてふさいだものと考えていた」として、フェラーリの優位性がどこにあるのか強い関心を示している。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェラーリが使用するシェルの燃料に秘密があるのかもしれないと示唆した。
「フェラーリの燃料はグレープフルーツのようなにおいがする」とホーナーは述べている。