更新日: 2019.08.04 09:16
ホンダ田辺TD予選後インタビュー:Q3で発生したデプロイ切れには、「2拠点と現場で同時進行的に対応」/F1ハンガリーGP
――スタートに関して言うと、ポールポジションからターン1までは約500m。自信はありますか?
田辺TD:このところ、少しスタートで失敗することが多かった。いろいろ理由はありますが、見直してきましたので大丈夫かと。普通にきちんと、スタートを切りたいですね。
――過去4戦で最も多くのポイントを獲得しているのは、フェルスタッペンです。タイトル争いにも、今後十分に絡めるのではないでしょうか?
田辺TD:近づいてはいますね。しかしそんなことよりも、暑いオーストリア、雨のドイツで勝ったあと、ここでまた勝ちたい。一歩一歩前に進むことだけを、考えています。
――ここまで2勝して、しかしポールポジションは取れていなかった。予選順位の向上が、ホンダとしてもひとつの課題でしたか?
田辺TD:はい。レースは結果がすべてというのは確かにそうなんですが、決勝レース自体は純粋な競争力以外のいろんな要素も絡んでくる。
一方で一発の速さにおいてずっとメルセデス、フェラーリに先を越されてきた中で、ポールはいつか獲得したいというのはありましたね。
でも今年初めからのギャップの大きさを見ていると、そう簡単なものじゃないとも思っていました。それが今回、コース特性とドライバー、クルマのコンビネーションで、見事達成できた。それは大きな励みですね。
――確かにマシンパッケージ全体のコンビネーションだと思うんですが、一発の速さというのはパワーユニットの貢献度合がより大きいのでは?
田辺TD:どうでしょう?パワーサーキットで負けると、パワーがないからだと言われ、低速コースで勝ってもあまり褒めてもらえないですからね(笑)。
――フェルスタッペンは予選後、スロットルラグの問題もまったくなく、ドライバビリティも素晴らしかったと言っていました。
田辺TD:シルバーストンでは、ラグが出なければポールが獲れたと言われた。そこから対応を重ねてきて、テストを繰り返して、その成果が今回出たということでしょうね。
――今回の予選では、今まで以上にアグレッシブなモードを使っていますか?
田辺TD:それは、ないですね。地道にコース特性に合わせただけです。
――とはいえQ1からQ3にかけて、そしてQ3だけでも1回目と2回目、それぞれのタイムの伸びが非常に顕著でした。そこはパワーユニットの進化と捉えていいですか?
田辺TD:あくまでパッケージのおかげです。