更新日: 2019.11.18 15:18
ホンダ田辺TDブラジルGP優勝インタビュー:「セナと本田宗一郎さんのふたりに胸を張れる結果が出せた」

──今年はセナが亡くなって25年目のブラジルGPということで、ブルーノ(・セナ)がマクラーレン・ホンダを走らせるイベントがレース前に行われました。
田辺TD:私もレース前にMP4/4が走る姿を、見ていました。スタンドからはセナ・コールも起こって、物凄い応援でした。いまでも多くの人々から愛されてることを肌で感しました。そして、あらためてセナの偉大さを実感しました。
そのブラジルGPで勝てたのは良かった。今日はもうひとり天国から見てた人がいました。本田宗一郎さんです。ふたりにも、胸を張れる結果が出せたんじゃないかなと思います。
──終盤、ホンダPU搭載車がワンツースリーになりました。あのときはどういう心境でしたか。
田辺TD:うしろにタイヤ交換したばかりのルイス(・ハミルトン)がいたので、まだまだ楽観できる場面ではなかった。そうはいってもピットイン・アウトの見た目の順位とかではなく、あと残り2周という状況でのワンツースリー。どうなるんだろうと……。
──ホンダ製エンジンのワンツーは91年の鈴鹿以来という快挙でした。
田辺TD:同チームのワンツーなら過去にも経験はありますが、異なるチームでワンツーは珍しい。われわれはレッドブルとトロロッソのコアになっているレッドブル・テクノロジーとも一緒に仕事してます。そういう意味で、レッドブル・グループにとっても非常に素晴らしい結果になったと思います。
──フェルスタッペンはレースの序盤はスタートダッシュしてすぐに2秒離しましたが、そこからは差が広がりませんでした。広がらなかったのか、それとも広げられなかったのでしょうか。
田辺TD:基本的にタイヤをマネージメントしてました。序盤にプッシュすると(デグラデーションが)心配されますので、後ろを見ながらという話でした。