更新日: 2020.11.29 14:33
ホンダF1田辺TD予選後会見:レッドブルの最上位グリッド確保は「パッケージとしてのパフォーマンスが上がった証」
──初日にクラッシュしたアレクサンダー・アルボンは特にペナルティを受けていませんが、現在持っている3基のPUのなかでやりくりしたということですね。別のPUに交換したのでしょうか。
田辺TD:取り替えました。事故に遭ったPUは、ざっくり見たところでは問題なさそうです。ただレース週末なので、じっくり時間を割いて点検することもできない。これはとても使えないものなのかどうか、その判断を付けたということです。週明けには時間をかけて、細かいところを見ていくつもりです。
──それは現場での作業ということですか。
田辺TD:はい。3連戦ですし、ルール上の縛りでファクトリーに戻す許可もなかなか降りにくいんですね。まず大丈夫だろうという感触は得ているので、さらに細かく見て、必要なパーツ交換とかあれば交換しようと。
──金曜会見でフェラーリのマッティア・ビノット代表が、エンジン開発凍結を1年前倒ししてもいいと言っていました。それについてコメントはありますか。
田辺TD:FIAは持続可能性ということを、将来のF1で強く打ち出しているんですね。そのなかでは特に、持続可能な燃料も改革しようという話が出ています。
燃料を変えるとエンジン本体も変えないといけない。その場合、(PUの)変更は2026年となっていますが、コスト面も考える必要があります。次のPUがどうあるべきか考えたとき、効率、コストも重要な要素。次世代のPUを2026年まで待つべきなのか、今の世界情勢、経済情勢を考えると、チームの低コスト運営という点からも、早めた方がいいのではないか。そこから、前倒しという話が出てきたのだと思います。