更新日: 2016.11.13 17:12
F1 Topic:ザウバーF1のシート争いにリオ・ハリアントが対抗馬として急浮上
エリクソンは、9月にザウバー買収を決めたロングボウ・ファイナンスの背景にあるのがスウェーデン企業テトラバルだけに残留は確定的。しかしナッセはシートが危うくなってきている。ナッセが持ち込むバンコ・ド・ブラジル以上のスポンサーからの支援を、ハリアントが確保しつつあるからだ。
母国インドネシアの国営エネルギー企業プルタミナの支援を受けるハリアントは、それ以外にも東南アジア諸国や中国、日本からのスポンサー支援が見込まれている。日本からは有名アパレルメーカー、IT企業、飲料メーカーなど、中国からはソーラーパネル企業が名乗りを挙げて交渉中だという。
どうしてこれほどまでにスポンサーが集まるのかというと、その背景にあるのは単純なPRを目的としたスポンサー支援だけでなく、これから急激な拡大が予想されるインドネシア市場でプルタミナ(つまりインドネシア政府)との提携によって有利にビジネスを進められるという大きなメリットがあるからだという。それだけインドネシア政府としてもハリアントを支援したいということでもある。
ハリアント自身は「ここに来て急速にドライバー市場が動いているので今はまだ何とも言えない」としつつも、ザウバーとマノーを天秤にかけながら交渉を進めているようだ。
いずれにしてもザウバーのシートはハリアント陣営がナッセのバンコ・ド・ブラジルを上回るスポンサー額を確保できるかどうかに掛かっていると言える。
ザウバー代表のモニシャ・カルテンボーンは「今シーズン末までにドライバーラインナップを確定させる予定」としており、最終戦アブダビGPまでの2週間のうちに決着を見ることになりそうだ。