更新日: 2021.06.09 18:48
ロス・ブラウン、古巣メルセデスF1の不振に驚く「調子の悪いマシンでレースに出るのは異例のこと」
ブラウンはモナコでの問題に続いて、バクーでのメルセデスの不振に驚かされたと認めた。しかし以前メルセデスに所属していたブラウンは、F1が伝統的なコースに戻ったら、チームは調子を取り戻すと考えている。
「メルセデスが調子の悪いマシンでレースに出るのは異例のことだ。モナコでの困難を経て、彼らは異なる道を選んだが、そのために金曜日にはパフォーマンスが発揮されなかったのだと考えられる」
「彼らがモナコでそうだったように、タイヤ温度に問題があったら、私なら異なる方向性のことを試すようにするだろう。だから金曜日の彼らの苦戦はその結果だったかのかもしれない」
「メルセデスがより自信を持てるレース、そして馴染みのある環境に戻ったら、彼らは最高の状態になるだろう。彼らは市街地コースではいつも少々苦戦している。市街地コースが彼らの強みだったことはない」
「レッドブルは今年良いスタートを切っている。昨年の状態とは完全に真逆だ。彼らは年の後半まで実力を発揮できなかった。だから彼らのスタートは心強い兆候だ。彼らがこの勢いを維持してメルセデスと戦い続けることができれば、かなりのバトルを目にすることになる」
最後に日曜日のバクーにおける2周の猛ダッシュについて評価したブラウンは、あの熱狂的なレースが今後F1で開催される予選スプリントレースにとって吉兆となると考えている。
「多くの解説者たちがアゼルバイジャンGPの最後の2周を見て、あともう10周必要だと言っているのを聞いて心強かった。なぜならあれは予選スプリントレースの良いテストとなったからね」
「予選スプリントレースは17周から20周ともっと長くなるが、同様にスリリングなレースになる。ドライバーはタイヤを労わる心配をしなくてすむからだ」