2016年F1トップ10ドライバー(1)フェラーリとの蜜月時代を終えたベッテルの苦闘
7位 セバスチャン・ベッテル
誇りに思えるようなシーズンではなかった
(フェラーリ 最高位2位 ランキング4位)
フェラーリとベッテルの蜜月は終わった。最初の年の2015年は非常にうまくいき、両者は3勝を挙げたが、今年は未勝利。ランキングもベッテルはトップ3から大きく離れた4位に終わった。
フェラーリがSF16-Hに期待していたのは、たまに勝てるような状況から本格的にタイトルを争える状況へと向上することであったが、2016年のマシンは一貫したパフォーマンスを発揮できなかった。ベッテルは序盤は困難な状況によく対応し、最初の8戦で5回表彰台に上ってみせた。しかしフェラーリがメルセデスに挑戦するというよりもレッドブルと戦わざるを得なくなると、行き過ぎる走りが目立ってきた。
復調したチームメイトのキミ・ライコネンと後半12戦の予選成績を比べると、9対3でベッテルは負けている。特に終盤は5戦連続で敗れており、チーム代表マウリツィオ・アリバベーネとの不仲のうわさまでささやかれるようになった。アリバベーネは、ベッテルはマシンを走らせることに集中せずに、チームの舞台裏のことにかかわろうとしすぎると、指摘している。
だが少なくともベッテルは後半12戦の獲得ポイント数ではライコネンに勝っており(ベッテル116点、ライコネン90点)、表彰台にも2回上った。それでも彼が言うとおり、フェラーリにとって2016年シーズンは誇りに思えるようなシーズンでなかったのは確かだ。そしてそれはベッテル自身にも当てはまる。
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この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています