更新日: 2021.11.09 23:29
「戦略の自由さにつながるような貢献をしてくれた」角田の成長が見えたメキシコGP/ホンダ本橋CEインタビュー
──初日から集中的にソフトタイヤでのロングランをやっていましたが、すでにあの時点で決勝レースはソフトスタートになる可能性を考慮に入れていたのですか?
本橋CE:いや、それはないですね。パワーユニット(PU)交換で後方スタートは決まっていましたから、いろんなタイヤの確認をしようということで、ああなったのだと思います。ソフトは厳しいだろうという見通しでしたし、そのデータ採りをやってもらいました。その結果、実際にはソフトがロングランで意外に保つこともわかった。戦略の自由さにつながるような貢献をしてくれましたね。
──予選までの角田選手は、ほぼ満点の出来でしたか。
本橋CE:そうですね。タイム的にもそうだし、ガスリーにトウを提供したり、チームへの貢献という点でもしっかり仕事をしてくれた。自分の速さを出しつつ、チームワークもこなしていた。そこはまた一歩成長した点ですね。
![角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)](https://cdn-image.as-web.jp/2021/11/07163631/asimg_f1211106001_018H_88618781ff8c392-660x440.jpg)
──それだけにレースは最後まで走らせたかったですね。
本橋CE:まったくです。けっこう期待していたんですけどね。
──入賞していた可能性は十分ありましたか?
本橋CE:レースは何が起きるかわかりませんが、いい方に考えればポイント圏内に行けたんじゃないでしょうか。
──リタイア直後の角田選手の様子はいかがでしたか?
本橋CE:週末の好調さは自分でも分かっていましたし、それだけにああいうもらい事故というか、まあレースなので仕方ない部分ではあるのですが、さすがにがっかりしていた感じでした。あの1、2コーナーは超高速からのハードブレーキングで一気に20台がなだれ込むので、何が起きるかわからない。そこでバルテリ・ボッタス(メルセデス)が追突されてしまいましたね。