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投稿日: 2022.11.08 07:43
更新日: 2022.11.08 08:06

【全ドライバー独自採点/F1第20戦】王者の走りを見せつけたフェルスタッペン。入賞目指す角田を襲ったインシデント


F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第20戦】王者の走りを見せつけたフェルスタッペン。入賞目指す角田を襲ったインシデント

■評価 7/10:リカルドにリタイアに追い込まれ、入賞争いができなかった角田裕毅

セルジオ・ペレス(レッドブル):予選4番手/決勝3位
角田裕毅(アルファタウリ):予選13番手/決勝リタイア
エステバン・オコン(アルピーヌ):予選10番手/決勝8位
ランド・ノリス(マクラーレン):予選8番手/決勝9位
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選6番手/決勝10位
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ):予選19番手/決勝12位

 セルジオ・ペレス(レッドブル)はホームグランプリでの勝利を望んでいたが、フェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスを発揮できなかった。決勝直後、メルセデス同士のバトルでラッセルがワイドになったことに乗じて3番手に浮上。しかしその後、自分よりハード寄りのタイヤを履いたハミルトンにチャレンジすることができずに終わった。

 予選でチームメイトに勝った角田裕毅(アルファタウリ)だが、決勝でリカルドの攻撃的な走りの犠牲になり、レースを走り切ることができなかった。そのインシデントにおいて角田が唯一良くなかったのは、ターン6に向けて、完全にドアを閉めておかなかったことだ。通常オーバーテイクがなされるポイントでなくても、リカルドのようなドライバーに対して、ドアを開けておくべきではなかった。とはいえ、インシデントの責任が全面的にリカルドにあったのは確かだ。角田はポイントフィニッシュを目指していた時に、そのインシデントによってリタイアに追い込まれることになった。

 アメリカGP後、アルピーヌはエステバン・オコン(アルピーヌ)のシャシーに問題を発見、メキシコで彼はまずまずの週末を過ごした。予選の大半でアロンソより速かったが、Q3で敗れて10番手。決勝スタートでノリスの前に出たのは、コンストラクターズ4位争いにおいて良いことだったが、オコンはファーストスティントの間ずっとボッタスを抜くことはできなかった。先にタイヤ交換を済ませたオコンは、ピットアウトしてきたボッタスをパス、そのころにはアロンソは遠ざかっていたものの、その後、アロンソはトラブルに見舞われた。オコンは前を行くリカルドとのギャップを10秒以内にとどめておくことができず、8番手という結果になった。

 ランド・ノリス(マクラーレン)は9位でフィニッシュ、ダブル入賞を達成したマクラーレンは、アルピーヌとのポイント差を7点に縮めることができた。ノリスは予選でアルピーヌ2台に勝ったものの、決勝スタートで順位を落とし、直線スピードが遅いためにオコンを抜くことができず、ファーストスティントの大半を10番手で走行した。比較的早めにピットストップを行った後、アレクサンダー・アルボンに引っかかり、アルボンがピットストップをしたころにはノリスのタイヤはベストの状態を過ぎていた。リカルドを前に出すようチームに指示された後、ノリスはボッタスの前に出てフィニッシュした。

 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は予選でフェラーリ2台の間に割って入り6番手を獲得。しかし決勝スタートでルクレールとアロンソの後ろに下がってしまった。優れたトップスピードを持つアルピーヌを抜くことができないまま、フロントタイヤが終わってしまい、オコンのピットストップに反応するのが1周遅れ、さらにポジションを落とした。ハードタイヤが全く機能せず、ボッタスは最終スティントで10位を守るのが精いっぱいだった。

 風に非常に敏感なウイリアムズFW44に苦労し、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は予選Q1で早々に敗退。17番手から決勝1周目に19番手に落ちたアルボンは、5周目にケビン・マグヌッセン、9周目にはミック・シューマッハーを抜いて、38周目までステイアウト。ピエール・ガスリーの前に出た後、51周目にはセバスチャン・ベッテルを抜き、アロンソのリタイアで11番手に。しかしガスリーを抑えきることができず、12番手フィニッシュにとどまった。

2022年F1第20戦メキシコGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第20戦メキシコGP 角田裕毅(アルファタウリ)


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