Shots!──バトンのラストレースと、夢を追い戦う松下信治の姿を追う@アブダビGP2回目
土曜日、FP3にピットに行ってきました。
今年、最後のグランプリで、引退を表明しているマッサ選手、バトン選手、来季のシートが微妙なのがグティエレス選手、ナッセ選手。
限られた時間でチャンピオン争いを含め、広く浅くいろんな選手の写真を撮ることも可能ですけれど、今回僕は、なんといっても、バトン選手の様子が気になります。なので、バトン選手のピットに多くの時間を割くことにしました。
ガレージは、笑顔がたくさん溢れる、いつもとは違った雰囲気です。
視線の先には……
お母さんが、携帯で写真を撮っています。
今回のスペシャルカラーのヘルメット。
やっぱり、チャンピオンを獲ったブラウンGPの時が一番いい思い出があるんでしょうね。
あの、ブラウンGPの車体は、ホンダ製の車体……まあ、エンジンがメルセデスという最強のエンジンだったけれども、あの車体だったからチャンピオンが取れたわけで、バトン選手とホンダとの関わりは大きかったし、元の奥様は日本人だし。何かと、日本と近い感じのドライバーですよね。
僕にとって、一番の思い出としてバトン選手とのことを書くとすると、3年くらい前のこと……
東日本大震災で被災した、福島県南相馬市で写真コンテストを開催するので、バトン選手にも協力を依頼しました。
僕は英語が話せないので、当時の奥様を通じてお願いしてみました。
すると、韓国GPのとき、GP期間中に忙しい中、自らチームに相談し、使用済みで、サイン入りのレーシンググローブを提供してくれました。
受け取ったのが、日曜の朝だったので、お礼を言う時間が見つけられなくて、レース時間になってしまいグリッドに向かう前にガレージに行ってコクピットに座っているバトン選手に、グローブありがとうと声をかけたら、ウインクしながら首を振りつつ全然大丈夫気にしないでという感じの仕草がなんともカッコよくてね……
他にも、やっぱり、たくさんの優勝のシーンも撮影したし、いい思い出はたくさんあります。
そういう意味でも、このグランプリは、バトン選手を特にたくさん撮影してみようということに決めました。