更新日: 2016.10.04 16:25
TOYOTA GAZOO Racing NASCARドーバー レースレポート
NASCAR XFINITY SERIES
第28戦 Drive Sober 200
開催日:10月2日
ダニエル・サレスが今季2勝目!
“チェイス“次ラウンド進出を決める
10月2日(日)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第28戦「Drive Sober 200」がドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
エクスフィニティ・シリーズにも今季から導入された“チェイス”は2戦目を迎えた。トヨタ勢では昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらチャンピオンを獲得しステップアップした20歳のエリック・ジョーンズが、レギュラーシーズンに最多の4勝を挙げ“チェイス”入り。
フル参戦2戦目で着実に上位フィニッシュを続け、第13戦ミシガンでは念願の初勝利を飾った24歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスも“チェイス”入りを果たした。
難コースとして知られるドーバーだが、今季春の大会ではエリック・ジョーンズが勝利。サレスも9位でフィニッシュしている。サレスは前戦ケンタッキーでも2位フィニッシュ、5戦連続トップ10と勢いに乗っており、2台の活躍に期待がかかった。
1日(土)決勝前に予選が行われ、エリック・ジョーンズが今季9度目のポールポジションを獲得。翌日のカップ・シリーズと掛け持ち参戦となるカイル・ブッシュが2番手、サレスが5番手につけた。
しかし、予選の後、コースは濃い霧に覆われ、予定されていた決勝レースは翌日2日(日)に順延。カップ・シリーズ決勝の直前に行われることとなり、掛け持ちの予定だったカイル・ブッシュら多くのドライバーがドライバー交代を余儀なくされた。カイル・ブッシュの18号車はドリュー・ヘリングがドライブすることとなった。
2日(日)午前10時10分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。18号車のヘリングは、予選2番手ながらドライバーを交代したため後方へとグリッドを落としてスタートを切った。
序盤はポールポジションのエリック・ジョーンズがトップを逃げ、2位に浮上したサレスがこれを追う展開。しかし、エリック・ジョーンズは徐々にハンドリングの不調に見舞われ、サレスがこれをかわしトップに浮上。
その後、エリック・ジョーンズはホイールからの異常振動に見舞われたため、グリーンフラッグ下で予定外のピットインを強いられ、2周遅れと大きく順位を落としてしまった。
4度目のイエローコーションから、残り50周での再スタートが切られると、サレスは独走。みるみるうちに後続を引き離していき、終盤にはその差は7秒以上に。圧倒的な速さを見せたサレスが最後はやや余裕も見せながらトップでチェッカーを受け、今季2勝目を挙げると共に、“チェイス”の次ラウンド、上位8名が進出する“ラウンド・オブ・8”への進出を決めた。
エリック・ジョーンズは16位でフィニッシュ。“チェイス”初戦の前戦ケンタッキーもクラッシュで28位に終わっており、“チェイス”ランキングでは次ラウンド進出圏外の10位となってしまった。
しかし、7位までとは5ポイントの中に4人が入る接戦となっており、第1ラウンド最終戦となる次戦での勝利、または上位フィニッシュでの次ラウンド進出を目指す。
次戦第29戦は10月7日(金)、シャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー ダニエル・サレス:
「チームを本当に誇りに思う。最高の仕事をしてくれて、我々の“トヨタ・カムリ”は素晴らしく速かった。ここまで圧倒的にレースを支配できたのは初勝利を挙げたミシガン以来だ。あの時もミスやペナルティがあったにもかかわらず追い上げることが出来た。今日は全てが順調だった。“チェイス”次ラウンド進出を決められたのはとても良いことだ。更なる自信と共に、いつもよりリラックスして次戦シャーロットに臨める」
<エクスフイニティ・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。エクスフィニティ・シリーズでは、全33戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。26戦が終わった時点で、シリーズ戦に勝利したドライバーと、未勝利でランキング上位の12名が“チェイス”に進出。
“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位4名が脱落。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。