更新日: 2016.10.04 16:25
TOYOTA GAZOO Racing NASCARドーバー レースレポート
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第18戦 DC Solar 350
開催日:10月1日
“チェイス”を争うトヨタの4名がトップ10フィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第18戦「DC Solar 350」が10月1日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。
トラック・シリーズも今季より“チェイス”システムが導入。前戦より第1ラウンドが開始されており、選抜された8名から、最初の3戦で下位2名が脱落する。トヨタ勢は4人がこの“チェイス”の8名に進出。その中で、今季最多勝と快進撃中の18歳のルーキー、ウィリアム・バイロンが前戦勝利を飾り、一足先に次ラウンドへの進出を決めている。
この週末、他シリーズは遠く離れたドーバーで開催されているため、掛け持ちはなく、シリーズレギュラーによる戦いとなった。ここラスベガスでは、“チェイス”進出ドライバーのひとりであるティモシー・ピーターズが2013年に勝利を挙げている。
1日(土)午後の予選に続き、日が傾き賭けた午後5時52分に1.5マイルオーバルを146周(219マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。
今季初のポールポジションを獲得したピーターズが飛び出すが、フロントグリルに異物が貼り付きオーバーヒート。徐々にポジションダウン。2番手スタートのマット・クラフトンも最初のピット時にピット作業ペナルティを受け大きくポジションを落としてしまった。
レース中盤には日が落ち、刻々と変わる路面コンディションで各車ハンドリングに苦戦。そんな中、10番手スタートから着実な走行を続けたバイロンが、トヨタ勢では最上位となる5位でフィニッシュ。
バイロンのチームメイトであり、同じくルーキーながら“チェイス”入りを果たしたクリストファー・ベルは3速ギアを失い、中盤大きく順位を落としながらも、後半のイエローコーションの出ない展開と素晴らしいピット作業にも助けられポジションアップを果たし、6位でフィニッシュ。
苦戦を強いられながらも、ベテランらしい走りでポジションを取り戻したクラフトンとピーターズはそれぞれ8位、9位でチェッカーを受け、トヨタの“チェイス”ドライバーは4人共にトップ10フィニッシュを果たした。
トラック・シリーズの“チェイス”争いは、次戦を終えた時点での上位6台が次ラウンドへと進出するが、トヨタ勢は4人全員がトップ5に残っており、全員揃っての次ラウンド進出を目指す。
次戦第19戦は10月22日(土)に米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。
ドライバー ウィリアム・バイロン:
「悪くないレースだった。レースを通して努力を続けたが、望むレベルに到るためにはもう少し調整が必要だった。とはいえ、良いポジションで、良いレースを戦い、着実にトップ5フィニッシュを果たせて嬉しい」
<キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、全23戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。開幕からの16戦全ての決勝に出場し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦勝利を挙げたドライバーと、ランキング上位のドライバーから8人が選抜。
“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位2名が脱落しポイントをリセットして次ラウンドに進む。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。