更新日: 2016.11.08 16:20
TOYOTA GAZOO Raacing NASCARテキサス レースレポート
NASCAR XFINITY SERIES
第31戦 O’Reilly Auto Parts Challenge
開催日:11月5日
エリック・ジョーンズがレギュラー最上位
ダニエル・サレスも4位で“チェイス”争い首位浮上
11月5日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第31戦「O’Reilly Auto Parts Challenge」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
エクスフィニティ・シリーズは前戦から3週間ぶりとなる開催。今大会から最終戦までは他のシリーズとともに3連戦となる。
昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらチャンピオンを獲得し、今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦、現在も“チェイス”に残っている20歳のエリック・ジョーンズにとっては、ここテキサスは昨年春に自身シリーズ初の勝利を飾った記念すべきコースでもある。
シリーズフル参戦2年目にして初勝利を挙げ、“チェイス”争いに残るもう一人のトヨタドライバーは24歳のメキシコ人、ダニエル・サレス。
今季は安定した成績を続けており、特にこの終盤に入って1勝を含む5戦連続トップ5フィニッシュと、初タイトル獲得へ向け好調な戦いを続けている。
5日(土)午後2時36分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
予選でポールと全くの同タイムをマークするも規則(同タイムの場合はオーナーポイント順となる)により最前列2番手グリッドからスタートを切ったエリック・ジョーンズが好ダッシュを決めて1周目から首位に。これに4番手スタートのサレスが続き、1-2状態に。
その後、スプリント・カップ・シリーズのトップドライバーが上位争いに加わり、エリック・ジョーンズは激しい首位争いを繰り広げた。
一方、サレスは電装系の不調に見舞われ、苦戦を強いられることに。それでもサレスは冷静にレースを続け、トップ10圏内をキープした。
終盤に入ると、トップ3をカップ・ドライバーが占める一方で、4位以下で“チェイス”を争うシリーズレギュラー同士のバトルが激化。
エリック・ジョーンズはこのバトルから抜け出し、シリーズレギュラー最上位となる4位でフィニッシュ。苦しみながらもサレスは最後にエリック・ジョーンズに続く5位へとポジションを上げてフィニッシュした。
この結果、このラウンドでも連続トップ5フィニッシュを果たしたサレスは“チェイス”ランキング争いで1ポイント差ながら単独首位に浮上。前戦15位と振るわなかったエリック・ジョーンズも最終戦への進出圏内であるランキング3位へと浮上した。
次戦第32戦は11月12日(土)、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー エリック・ジョーンズ:
「“チェイス”でようやくポイントを稼ぐことが出来た。着実な、望んでいた結果を得られたという意味で良かった。もちろんいつも勝ちを狙ってはいるが、今日は勝てる車両ではなかった」
<エクスフイニティ・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。エクスフィニティ・シリーズでは、全33戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。26戦が終わった時点で、シリーズ戦に勝利したドライバーと、未勝利でランキング上位の12名が“チェイス”に進出。
“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位4名が脱落。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。