更新日: 2018.02.15 16:52
【スズキ】スズキとVW 包括的提携に基本合意
スズキとVW 包括的提携に基本合意
スズキ株式会社(以下、スズキ、本社:静岡県浜松市)とフォルクスワーゲンAG(以下、VW、本社:ドイツ連邦共和国ウォルフスブルグ市)は本日、包括的な提携関係を構築することで合意し、両社代表が基本契約書に署名した。
大きな変革が求められる世界の自動車産業において、スズキとVWは今回の提携により将来に向け重要な一歩を踏み出す。両社は、商品ラインアップおよび生産・販売地域において相互に補完しあい、更に世界的にニーズが高まる環境技術へ共同で対応することにより、それぞれの特長を生かすことができる最適のパートナーであるという考えが一致し、このたび包括的提携の合意に至ったものである。
グローバル化と多様化が同時並行で進む世界の自動車市場において、両社はお互いの経営の自主性を尊重しながら協力関係を構築し、更なる成長が見込まれるエマージングマーケットへの対応や、環境性能に優れた小型車の開発・供給などを中心に、提携の相乗効果を目指す。
両社の協力関係を円滑に発展させるため、VWはスズキ株式の発行総数の19.9%を取得する。株式取得は、関係官庁より認可を得たのち、2010年1月に行われる。スズキは、VWがスズキ株式の取得に投じた金額の2分の1を限度としてVW株式を取得する予定である。
「世界の大手自動車メーカー2社が力をあわせ、困難に立ち向かっていくことになりました。今後の発展のために協力いたします。尊敬され、評価されているメーカーと協力できることは大変な誇りであります」と、VWのDr.マルティン ヴィンターコルン会長は述べた。
「優れたクルマづくりに対するフォルクスワーゲンの情熱に感銘を受けています。両社はお互いの強みを活かして協力し、環境に最大限の配慮をしつつ、ひとりでも多くのお客様からご支持をいただけますよう、全力を尽くしてまいります」と、スズキの鈴木修会長は述べた。
全世界的な傾向として、コンパクトかつ低燃費・低CO2車の需要が増大してきている中、スズキとVWはエマージング・マーケットから成熟したマーケットまで、初めてクルマを購入されるユーザーから先進的なクルマを要望されるユーザーまで、幅広く商品を提供していく。
会社概況
スズキは約5万人の従業員を抱え、2008年度(3月期)には230万台の四輪車と328万台の二輪車を販売。3兆円(210億ユーロ)の売り上げと、769億円(5億3,400百万ユーロ)の営業利益を計上。スズキは国内に6工場、海外にはインドを始めハンガリー、中国、インドネシア、パキスタン、タイ、スペインなど34の生産会社を有している。
VWは37万人の従業員を抱え、2008年には630万台の四輪車を販売。16兆4千億円(1,138億ユーロ)の売り上げと9千億円(63億ユーロ)の営業利益を計上。VWは世界中で61の生産拠点を有している。