エクストリームE:Wシリーズ王者のチャドウィック、ニューウェイ参画チームから参戦決定
そのチームでは、F1界に留まらず世界でもっとも著名なレーシングカー兼インダストリアルデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが、技術的側面からチームをけん引するテクニカルチーフ的な立場を担うほか、エイドリアンの息子であるハリソン・ニューウェイも参画。
商業銀行のロイズ・デべロップメント・キャピタルの前CEOであるダリル・エールズと、元マルシャF1チーム代表であるアンディ・ウェブが共同代表を務め、前出のFE王者ベルニュを含め、5人が共同設立者に名を連ねる。
そんな新興チーム加入を決めたチャドウィックは、11月24日付のリリースで「私は長い間ヴェローチェと関わってきたけれど、彼らは私にとって家族のような存在。それだけに、こんなエキサイティングで重要なレースシリーズの女性ドライバーになれたことを非常に光栄に思っている」と、意気込みを語った。
彼女はすでに南仏フォンジョンクーズにあるオフロードトラックでオデッセイ21のドライブを経験し、12月にはスペインのモーターランド・アラゴンで開催されるグループテストに参加予定。ここでも、さらなるシートタイムを稼ぐ予定だ。
「気候変動は私たち全員の生活に影響を与えるもので、それと戦うために自分の役割を果たし始めたいと考えているの。マシンのテストは最高で、これまでのキャリアでもっとも楽しい経験のひとつだったと言っても過言じゃない」と、自身初のオフロード走行でも高い適応力を披露したチャドウィック。
「来年、私たちがレースをする素晴らしい景色と文化を持つ地域に出掛けるのが待ち切れない気分よ。これらは地球上でもっとも美しくありながら、その景観が絶滅の危機に瀕している場所のいくつか……でもある。オントラックでもオフトラックでも、信じられないほどやりがいのある旅になるのは確実でしょうね!」