更新日: 2021.05.23 11:22
タナク、250回目のステージ優勝も直後にリタイア。エバンスが首位で最終日へ/WRC第4戦
デイ3を前に総合3番手に入った選手権リーダーのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)は、1日を通して勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)と4番手争いを繰り広げた。
SS10でハーフスピンを喫し一度は5番手に下がった7冠王者だったが、SS12終了時点で4番手のポジションを取り戻すと、タナクの戦線離脱によって順位をひとつ上げてラリー2日目を完走。総合4番手につけている勝田との差はわずか1.5秒だ。
スロットルの問題を抱え、首位から大きく引き離されているMスポーツ・フォード勢は、SS15でアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)がチームメイトを逆転して総合5番手に。ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)が同6番手となっている。
総合7番手以下はWRC2クラスに参戦するドライバーたちが並び、エサペッカ・ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、テーム・スニネン(フォード・フィエスタ・ラリー2)、マッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)、ニコライ・グライジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)までが総合トップ10に入った。
デイ1で総合2番手を走行中にクラッシュを喫したティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は、2日目に再スタートを切ったものの車両トラブルの影響でふたたびデイリタイアを選択。トヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)も、SS14を迎える直前にメカニカルトラブルに見舞われ、デイリタイアとなっている。
競技最終日となる23日(日)は、サービスパークの北東エリアで、5本のステージを日中のサービスを挟むことなく走行するスケジュールが組まれ、その中のSS18と最終SS20の“ファフェ”は、ビッグジャンプで知られるラリー・ポルトガルを代表する名物ステージだ。
この最終SSではステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。SS計5本の合計距離は49.47kmで、リエゾン(移動区間)も含む総走行距離は295.09kmとなる。