更新日: 2022.08.20 17:12
トヨタ、エバンスが初日3番手もロバンペラはクラッシュ。勝田にもトラブル発生/WRCベルギー
今季、セバスチャン・オジエと3台目クルマをシェアして戦っているラッピにとって、イープルでのターマックラリーは自身8年ぶりの出場となった。それにもかかわらず、前戦3位に入ったフィンランド人はステージ4番手タイムを5回、同3番手タイムを1回記録するなど安定した走りを披露した。午後は選択したタイヤがコンディションに合わず後れを取ったが、初日を総合4番手で走破し、総合5位のライバルに対しては18.8秒のリードを築いている。
日本人WRCドライバーの勝田は、午前中のSS3で発生したトランスミッションのトラブルにより大幅にタイムを失ってしまった。また、午後はレインタイヤを4本用意してステージに臨むも雨は降らず、やはり大きくタイムロスすることになったが、トリッキーなコースで貴重な経験を積み総合18番手で競技初日を終えた。
「正直なところ、我々にとって楽な1日ではなかったが、このラリーが決して簡単にはいかないということは分かっている」と語るのは、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ。
「アクシデントに遭遇する前、カッレ(・ロバンペラ)は本当に力強くいいスタートを切っていた。ラリーでは誰にでもこういうことは起こるものだ。どのようなチャンピオンであっても、1シーズンに最低1回は大きなミスをするもので、カッレは今季ここまでの8戦で8回いい成績を収めていた。チームがクルマを修理し、今週末も彼がポイントを獲得できることを願っているよ」
「エルフィン(・エバンス)とエサペッカ(・ラッピ)はよくやっている。残念ながらエルフィンは終盤にタイムを落としてしまったが、我々は諦めたりしない。難しい天気になれば、きっとチャンスが巡ってくるはずだ」
競技2日目が行われる20日(土)のデイ2は、イープルのサービスパークを中心に4本のステージを各2回走行していく。SS9~17、計8本のSSの合計距離133.22kmは今大会最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は269.05kmとなる。
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