更新日: 2022.08.21 13:02
首位快走ヌービルにアクシデント。デイ2はタナクが首位、僅差でエバンスが続く/WRCベルギー
前日の総合4番手から表彰台圏内の3番手に順位を上げたエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、10秒以内のタイム差で並ぶ上位2名に対し約1分の後れを取っている。一方、後方のオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)との差はそれ以上で、両名の間には1分41秒もの差がある。
そのソルベルグは、Mスポーツのアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)と総合4番手争いを展開中だ。フルモーにとって痛かったのは、ロードセクションで警察に止められたことによって発生したSS15のタイムコントロールへの遅着。到着が2分遅れたため20秒のタイムペナルティを受けることになった。これによりソルベルグとのギャップが14.3秒となっている。
デイ1でトランスミッションに問題を抱えて順位を落としていた勝田は、前日の総合18番手から6番手までポジションを回復させた。しかし、このデイ2ではハイブリッドシステムのトラブルに見舞われており、ブーストが使えない状態が続いた。
勝田の後方、総合7番手にはWRCリーダーのステファン・ルフェーブル(シトロエンC3ラリー2)がつけ、同クラスのトップを争うアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が続くかたちでトップ10圏内に入っている。
一方、ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)は午前中の走行で大きくタイムを失い、トップグループから18分以上の遅れを取っている。彼のクルマはSS10でコースを外れ、サービスまでの残り2ステージをリヤブレーキを失った状態で走らなければならなかった。
4本のSSで争われるイープル・ラリー・ベルギーの最終日、21日(日)のデイ3はイープルの西側と南側エリアで2本のステージをサービスを挟んで各2回走行していく。後者のSS18/20“ケンメルベルク”は自転車競技の難所として、また第一次世界大戦の激戦地としても知られている丘陵地帯が舞台だ。最終SS20はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。4本のSSの合計距離は51.34km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は158.33kmだ。