更新日: 2024.09.13 19:32
接触事故で来日遅れる/ショートサーキットで確認/戴冠を阻止する条件 etc.【WEC富士木曜Topics】
今大会が終わると2024年シーズンは残りレースはバーレーン8時間のみとなるが、11月に行われるこの最終戦を待たずに3つの年間タイトルが富士で決定する可能性がある。
ハーツ・チーム・JOTAの12号車のクルーは、レース結果次第でプライベーターが対象となるFIAワールドカップ・フォー・ハイパーカー・チームのタイトルを確定させることができる。彼らはCOTAで完走を逃し最初のチャンスを逃していた。仮にカラム・アイロット、ウィル・スティーブンス、ノーマン・ナトがシェアする12号車ポルシェ963が今戦でクラス優勝を飾った場合、ランキング2位につける83号車フェラーリ499P(AFコルセ)が同2位に入らなければJOTAがチャンピオンに輝くことになる。
LMGT3クラスではドライバー選手権とチーム選手権の両タイトルが確定する可能性があり、ランキングトップのアレクサンダー・マリキン/ジョエル・シュトーム/クラウス・バハラー組92号車ポルシェ911 GT3 R(マイタイ・ピュアレクシング)がクラス優勝を果たした場合、姉妹車でランキング2位につけるマンタイEMAの91号車のクルーがチャンピオン争いを最終戦に持ち越すには、少なくとも3位に入る必要がある。
しかし、もしマリキンがポールポジションを獲得し92号車のメンバーがボーナスポイントを得た場合、追いかける立場の91号車は2位でフィニッシュしなければならない。
対照的にハイパーカークラスのドライバー選手権とマニュファクチャラー選手権は今週末に決することはない。前者でトップに立つポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ6号車ポルシェ963のクルーがポール・トゥ・ウインを達成し、これを追いかける7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)と50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)の両車がノーポイントに終わったとしても、6号車のクルーの獲得ポイントは最終戦で逆転が実現しない絶対的なギャップにあと1ポイント足りないためだ。
そのポルシェ・ペンスキーでは今週末、デイン・キャメロンが5号車と6号車のリザーブドライバーに指名されている。
■2024年もサーキット・サファリ開催
プロトン・コンペティションのライアン・ハードウィックは、10日火曜の午後にアトランタを飛び立つ予定だったが、彼が搭乗したデルタ航空の羽田行き旅客機は空港の誘導路で別の飛行機と接触した影響で欠航に。このため彼の日本への到着が遅れた。幸いにもこのインシデントによる負傷者は報告されていない。
人気のサーキット・サファリは、バスに乗りながらトラック上を走るWECマシンを間近で見ることができるイベントだ。日本のレースでおなじみのこの光景は今週末のWEC富士でも開催され、土曜日のフリープラクティス3の直前に12分間のセッションが予定されている。各チームは少なくとも1台のマシンをフィールドに出す必要がある。
今週末の富士ではFRJフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップがサポートイベントに組み込まれ、土曜日にふたつのレースが開催される予定となっている。
走行初日となる9月13日(金)は11時からフリープラクティス1回目が、15時30分からフリープラクティス2回目が行われる。いずれのセッションも走行時間は90分だ。