ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.04.15 12:54
更新日: 2019.04.18 12:15

アキュラ勢とマツダが首位争いを展開するも、伏兵キャデラックが作戦勝ち/IMSA第3戦ロングビーチ


ル・マン/WEC | アキュラ勢とマツダが首位争いを展開するも、伏兵キャデラックが作戦勝ち/IMSA第3戦ロングビーチ

 ディフェンディングチャンピオンの離脱によりトップに立った77号車マツダは、背後に7号車と6号車のアキュア勢を引き連れながらレースを進め、そのまま後半戦へ。

 スタートから1時間が過ぎ、各車とも2回目のピット作業のタイミングを迎えると、まずは3番手の6号車アキュラが42周目にピットイン。翌周に2番手の7号車アキュラが、その翌周に首位を行くマツダもピットに戻った。初勝利を引き寄せるためにも順位を守りたいマツダだったが、ピットアウト時には僅かながらアキュラ勢に先行を許してしまう。

 チェッカーまで残り35分、マツダDPiを交わしたアキュラ7号車と6号車のワン・ツー体制となったかに思われたが、7号車アキュラの前方には5号車キャデラックが立ちふさがった。アルバカーキ駆る5号車は1時間を迎える直前、39周目にライバルたちよりも早く2度目のピット作業を終えており、見事アンダーカットを決めたかたちだ。

 以後、チェッカーまでアルバカーキと7号車アキュラを操るリッキー・テイラーによるテール・トゥ・ノーズの戦いが繰り広げられるも、5号車キャデラックは最後まで首位の座を譲らず。最終的に0.740秒差でトップチェッカーを受け2019年シーズン初優勝を飾った。アキュラ・チーム・ペンスキー勢は2位、3位表彰台を獲得。実質20周に渡ってラップリーダーとなった77号車マツダは総合4位でレースを終えている。

■ポルシェGTチームが2連勝。フォードGTはファイナルラップに泣く

 GTLMクラスでは、ポルシェGTチームの911号車ポルシェ911 RSRと僚友912号車ポルシェがフロントロウを独占するなかでレースがスタート。前半の30分はこの順位のまま進んでいく。

 しかし、1回目のFCYが入る直前にフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGTがピットストップを完了させると、リスタート後には911号車を交わした912号車ポルシェの前に立ってみせる。

 だが、スピードでは直前のBoPが有利に働いたポルシェに分があり、スタートから56分後にこれを逆転。アール・バンバー、ローレンス・ファントール組912号車がそのままリードを保ってクラスウインを飾った。

 クラス2位はファイナルラップまで66号車フォードGTとバトルを繰り広げたコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.R、同3位には4号車コルベットC7.Rが入った。4位に終わった66号車フォードGTは最終ラップのターン8で、3号車コルベットに追突されかたちで態勢を崩してスピン、クラッシュを喫した。しかし、シリーズはこの件をレーシングアクシデントと判断している。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第4戦ミドオハイオは5月3~5日、ミドオハイオ・スポーツカー・コースで行われる。同ラウンドはDPi、LMP2、GTLM、GTデイトナ(GTD)という全4クラスでの混走で争われる予定だ。

2019年初優勝を飾ったフィリペ・アルバカーキ(左)とジャアオ・バルボサ(右)
2019年初優勝を飾ったフィリペ・アルバカーキ(左)とジャアオ・バルボサ(右)
オープニングラップでクラッシュを喫しそのままリタイアとなった54号車ニッサンDPi
オープニングラップでクラッシュを喫しそのままリタイアとなった54号車ニッサンDPi
GTLMクラスを制した912号車ポルシェ911 RSR
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運も味方に首位に浮上した66号車フォードGTだったが、アクシデントで表彰台獲得とならず
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2019年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦ロングビーチ 決勝結果
2019年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦ロングビーチ 決勝結果(PDF)


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