更新日: 2020.06.09 03:00
IGTC:2020年末に鈴鹿10時間代替戦をアジアで開催か。シリーズ代表が明かす
またSROはアジア圏で行われるGTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS(旧ブランパンGTシリーズ・アジア)の開幕時期についても検討を進めているようだ。
2020年のGTワールドチャレンジ・アジアは7月11~12日にオートポリスで開幕を迎え、7月末~8月上旬に富士で第2戦が行われる予定だが、ラテル代表はこれら2大会の開催日程には調整の余地があるとしている。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて日本政府から発令された緊急事態宣言は5月末で全面解除されたものの、海外からの入国については6月に入っても全世界を対象とした制限が課されている。一部報道によれば、この入国制限は夏以降に順次緩和が検討されるという。
「どのシリーズも入国規制という問題に直面する。(GTワールドチャレンジ・アジアの場合)選手権の参加者全員の入国が認められる必要がある」とラテル代表。
「オートポリスと富士については、すぐに状況が分かるはずだ。もし海外からの入国が認められるようになれば、レースを開催できる。しかし、そうならなければチームはマシンを輸送することができず、現在の予定どおりレースを開催することはできなくなる」
GTワールドチャレンジはアジアのほか、ヨーロッパや北米でも地域シリーズが行われているが、ラテル代表はアジアでのシリーズ運営がもっとも新型コロナウイルスによる影響を受けていることも明かした。
「アジアでの運営がもっとも複雑なんだ。アメリカシリーズはアメリカ1カ国での開催であり、ヨーロッパシリーズはEU加盟国での開催で、彼らは入国制限については連携を取っている」
「一方、アジアは各国の事情が異なり状況が見通しにくい。シリーズ戦の中心である日本と中国でいつ規制が緩和されるか予測できないんだ。だから、もっとも運営が難しい」
「IGTCは(2月のバサースト12時間で)すでに開幕しており、エントリーも出揃い、レースも行われ、ポイントランキングもできている。すでに4戦は開催できる見込みで、課題はアジアでの代替イベントを行えるかどうかだ」
「対して、GTワールドチャレンジ・アジアは、当初の開催スケジュールどおりに事を運べなくなった。見通しも立ちにくい状況でかなり難しい運営を強いられる。香港にいる(シリーズディレクターの)ベンジャミン(フラナソビッキ)は懸命に作業をしているが、フラストレーションを抱えているはずだ」
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