更新日: 2023.07.10 20:10
プジョー9X8、デビュー1周年のモンツァで歓喜の初表彰台「我々はひとつ、ミスをしてしまった」
今シーズンのプジョーは、残る富士6時間やバーレーン8時間での勝利が可能だと感じているかと尋ねると、ジャンソニーは「まだ少しペースが足りない」と答えている。
「みんなプッシュしていたと思うし、我々もプッシュしていた。だが、そこで我々はライバルたちと同じくらい速いわけではなかった。それが我々に足りないところだ」
「まだマシンのスピード改善に取り組まなければならない」
93号車プジョー9X8は、レースの1時間目に、イェンセンがミゲル・モリーナの50号車フェラーリとマイク・コンウェイの7号車トヨタをパスしてトップに立った。
だが、1回目のピットストップが遅かったため、イェンセンはポジションを失った。ライバルのマシンに比べてピット作業で20秒ほど時間をロスしてしまったのだ。
ジャンソニーは、このピットストップの遅れがチームにさらなる改善点を思い出させたと指摘する。
「何が起こったのかを正確に分析する必要がある」
「同時に(隣り合うピットの)LMP2マシンがピットに入ってきた。そのため、我々は完全に準備できておらず、作業のためのポジションも取れていなかった。クルマを正しい位置に止められず、プッシュバックする(マシンをメカニックの手により押し戻すこと)しかなかったのだ」
「これがリザルトにも影響した。トップ集団から離されることになってしまったからだ」
「コンスタントにこのようなポジション(表彰台圏内)でゴールしたいのなら、レースでは絶対にミスをしないことが必要だということを教えてくれた。あそこで、我々はひとつミスをしてしまった」
「我々が改善していることは明らかだが、まだ課題は残っている」
なお、グスタボ・メネゼス/ロイック・デュバル/ニコ・ミューラーがドライブする94号車のガレージでの作業が長引いたのは、マシンのギヤシフトアクチュエーターシステムのトラブルが原因だった。
プジョーはアクチュエーターを交換し、マシンは優勝したトヨタ7号車から9周遅れの総合19位でチェッカーを受けた。
プジョーは今季第2戦ポルティマオから油圧式ギヤシフトを導入している。それまでは電子式アクチュエーターを使用していたが、信頼性に問題があったため変更されていた。