更新日: 2023.07.12 13:00
BoPに納得できないTFスポーツ、WECに対応を要求「今年アストンマーティンが速かった指標はない」
今季開幕戦のセブリング1000マイルは、アストンマーティンのファステストラップがGTEアマのベストラップより1秒以上遅かった唯一のレースだ。
FIAとACOによると、GTEアマカテゴリーのBoPは競技者とメーカーから提供されたデータを使って設定され、都度調整されている。
「今のところ、(彼らは)ふたたびアストンマーティンにレースをさせることに消極的なようだ」とフェリエ。
「すべてのレース(主催者)はレポートを作成する。ファステストラップ、理論上の最速ラップ、レースの60パーセント、同10パーセントの平均値、ドライバーデータがすべて送られてくるんだ。それはイライラするものだ」
「私たちは決して最速のクルマに近づけない。これは世界選手権なのに、本当にフェアじゃない。彼らは、我々がもっといいレースができるように適切な変更を行う必要があるはずなんだ」
■他のクルマと同じ土俵に立っていない
チャーリー・イーストウッドとマイケル・ディナンとともにORT・バイ・TFの25号車アストンマーティンをシェアするアーマド・アル・ハーシーも、チャンピオンシップに対してシーズン最終2戦のBoPを見直すよう求めた。
オマーン人ドライバーは「僕のスティントでは序盤の数ラップはとても良かった。だが、レースが少し進むと他のドライバーとのパフォーマンスの違いが見えてきた」と語った。
「僕の主な目標はそのままをライバルたちを追い続けることだった。我々のチームはオフシーケンスだったが、その時点ではうまくいっていたんだ。しかし3時間目、そしてレース後半に入ると他のクルマのペースがさらに上がった」
「残念ながら、僕たちはそのような違いに対して競争力を発揮することはできなかった」
「モンツァではトップスピードが重要だけど、我々は彼らと同じ土俵に立っていなかった。(シリーズの)主催者がこの結果を富士の前に見てくれることを願っているよ」
WECの次戦・第6戦富士では、モンツァで8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)にヒットされクラッシュを喫したDステーション・レーシングの777号車を含めたTFスポーツの2台、そして先週末のレースをIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のモスポート・ラウンドを優先するために欠場したハート・オブ・レーシングチームの1台を加えた計3台のアストンマーティン出場する予定だ。