更新日: 2021.08.30 10:57
ホンダ 2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ レースレポート
早々にタイヤ交換を終えた#16 野尻、#19 関口に対し4番手の#20 平川は26周目まで走り続ける作戦を採ったので、#16 野尻はレース終盤、フレッシュタイヤを装着した#20 平川と戦わなければならなくなりました。この間、事実上3番手の#51 松下は15周でタイヤ交換を行い、2番手の#19 関口に迫りましたが届きませんでした。
26周目までタイヤ交換をしなかった#20 平川は単独走行でペースを上げ、計算上の#16 野尻との間隔を縮めにかかりました。しかし、26周を終えてタイヤ交換をする際、わずかにロスタイムがあり、結局3番手を走っていた#51 松下の背後でレースに復帰することとなりました。この時点で首位を走る#16 野尻と2番手の#19 関口との間隔は約3秒に広がっており、#16 野尻のポジションは安泰となりました。
3番手の#51松下は、#19 関口の背後約1秒のポジションにいましたが、フレッシュタイヤを装着した#20 平川がハイペースで接近し、レース終盤に接近戦を繰り広げることとなりました。
その戦いをよそにトップの#16 野尻は危なげなく35周のレースを走りきり、この週末全セッションでトップとなる完全優勝で自身通算6度目、今シーズン3回目の優勝を遂げました。#51 松下も接近戦を戦い抜き、3位のチェッカーフラッグを受けました。
今回のレースの結果、#16 野尻はシリーズポイントを76点へ伸ばし、シリーズ2戦を残しシリーズチャンピオンに王手をかけることとなりました。
野尻智紀 TEAM MUGEN
「率直に、ものすごくうれしいです。今回チームの都合でチームメンバーの入れ替わりがありましたが、いつもとまったく同じ連携で、いつもと同じマシンを走らせることができ、改めてTEAM MUGENの強さを思い知りました」
「スタートが勝負だと思っていたので入念に練習したり分析したりして備え、それがうまくいきました。今回はいつものようにタイヤ交換を引っ張らず、後ろを走る関口選手の動向に合わせる作戦を採り、それがうまくいきました」
「その後は自分のタイヤを温存してレース終盤フレッシュタイヤで攻めてくるはずの平川選手とのバトルに備えました。次回もツインリンクもてぎでのレースで、チャンピオンに王手をかけて臨むことになりますが、攻めの手を緩める気はまったくありません」
松下信治 B-Max Racing Team
「スタートで狙っていたのですがうまくいかずにトップ争いに絡むことができませんでした。ただ、野尻選手のペースは飛び抜けていました」
「タイヤ交換に関しては、前の2台がピットインした後、もう少し引っ張ってみようかとがんばってみたのですがあまり思うようにはいかなかったので『それならピットインしよう』と少し曖昧な作戦になってしまいました」
「レース終盤、フレッシュタイヤを履いた平川選手が迫ってきましたが、ここは絶対に前には行かせないとがんばりました」
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