D’station Racing スーパーGT第3戦オートポリス レースレポート
D’station Racing
Race Report
AUTOBACS SUPER GT SERIES
Round.3 Autopolis
May 20-21 2017
得意の追い上げで7位フィニッシュ。3戦連続ポイントゲット
Qualify : 16th (1’46″016)
Race : 7th (60Laps)
見事な追い上げからチーム初となる3位表彰台を獲得した第2戦富士スピードウェイから2週間強。2年ぶりの開催となる第3戦オートポリスを迎えた。このラウンドから3戦の間、スヴェン・ミューラーがドイツでレースに出場することから、D’station Racingは藤井誠暢のパートナーとして新たに2015年チャンピオンのアンドレ・クートを起用。勢いをそのままにレースウイークに臨んだ。
迎えた5月20日(土)の公式練習は快晴。まずは藤井がD’station Porscheのステアリングを握り周回。クートに交代しながら周回を重ね、藤井が12周、クートが20周を消化。GT300クラスの専有走行の時間にクートが1分45秒818をマークし、13番手につけた。今回もチームはレースでのペースには自信をもっていたが、それを活かすためにはなるべく前のグリッドを得ることが重要。僅差のGT300だが、クートのタイムでも予選Q1突破は可能であると判断し、クートがQ1、藤井がQ2のアタッカーとして午後1時30分からの公式予選に臨んだ。
クートはここで果敢にアタックを展開したが、公式練習に比べコンディションが変化しており、わずかにタイムが伸びず1分46秒016というタイムに。惜しくもQ2進出が可能な14番手には届かず、D’station Porscheは16番手から決勝レースを戦うことになった。
翌5月21日(日)の決勝日も、天候は晴天。D’station Racingはクートがスタートを担当した。4周目、クートの目前で大きなクラッシュが発生しセーフティカーが導入されるが、クートは難を逃れ、14周目のレース再開から追撃を開始した。第2戦富士ほどレースペースは他を圧倒するものではなかったが、クートは13周目、20周目にポジションを上げ、26周を終えピットへ。しっかり自らのパートをこなし、藤井に交代した。
素早い作業で藤井はコースに戻るが、前を行く#3 GT-Rとの差はやや開いており、しばらくは粘りの走りを強いられることになる。しかし、藤井は前とのギャップを少しずつ詰め始めた。ライバルたちのタイヤが苦しくなり、急激に7番手争いの4台の集団が近づいたのだ。
チャンスとみた藤井は、53周目に#5 86 MCをオーバーテイク。さらに56周目には#3 GT-R、#10 GT-Rをかわし、一気に7位に浮上し、そのままチェッカーフラッグを受けた。
この結果、D’station Racingは開幕から3戦連続でポイントを獲得。藤井はランキングでも6位につけている。コーナリングに優れるJAF-GT規定車両が得意なこのコースでのポイントは収穫。目標とするタイトルに向け、今後得意なコースでもさらなる上位進出を目指すべく、さらにD’station Porscheの速さに磨きをかけていく。