Arnage Racing スーパーGT第4戦SUGO レースレポート
July 24th Race Day
曇り/ドライ 気温:20℃→23℃ / 路面温度:22℃→26℃ 入場者:29,500人
決勝日になると空模様はさらに怪しく、時折厚い雲から細かい雨粒が落ちてきてコースを濡らす。午前9時からのフリー走行では早々にウエット宣言が出され、チームは一旦ドライタイヤで凜太郎選手をコースに出したものの、すぐにマシンをピットに戻してレインタイヤに交換した。ODYSSEY SLSは、鈴鹿公式テストで順調だったレインタイヤでの走行を再現するように、非常に好調なところを見せ、18位で朝のフリー走行を終えた。
午後になると雲は多いものの雨の気配はどうにか収束し、路面は概ねドライとなった。14時の決勝スタートに向けて8分間のウォームアップ走行が行われ、ここ菅生でもスタートを任された凜太郎選手が、一旦コースに出て3Lapほどを走行した。ところが、ウォームアップ走行後、マシンをピットからグリッドに向けて出すタイミングで、電気系のトラブルが発生してエンジンがかからない。メカニックが慌ててマシンをチェック、エンジンは何とか無事に始動したが、規定時間内にコースにマシンを出すことができなかった。 Arnage Racingはレギュレーションにより、スターティンググリッドにマシンを並べることが許されず、ピットスタートでレースを戦うことになった。
定刻14時、白バイ先導のパレードランの後セーフティーカーのフォーメーションラップと続き、300㎞のレースがスタート。ピットレーン出口から、満を持して凜太郎選手がGT300クラスの最後尾にマシンを付け、Arnage Racingもレースをスタートした。コースの狭い菅生らしく、レースはスタート直後から500クラス、300クラスのマシンがそれぞれ鎬を削るような場面が繰り広げられ、アクシデントが続発した。そして、これまでの2戦、そのようなスタート直後の混戦を巧みに切り抜けて早々のポジションアップに成功してきた凜太郎選手が、ここ菅生でも最後尾からの追い上げをかけるはずだった。ところが、スタート当初から凛太郎選手のペースがまったく上がらない。無線からは「ペースがつかめない!」と訴える凜太郎選手の声。タイヤカスを拾ってしまい、思うようなリズムに乗れないのだ。しかも、凜太郎選手はウォームアップ走行の際の黄旗追い越しをとがめられ、9Lap目にペナルティを消化するためピットレーンを通過。周回遅れとなったために青旗提示(後続の300クラスの車両をパスさせるようにという警告)を受けて、ますますペースが落ちていく。