LEXUS GAZOO Racing スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
GT300クラスでは、ポールポジションの96号車を駆る新田がスタートから首位をキープし、後続との差を広げていきましたが、セーフティカーが導入されたため、7秒近く開いていたマージンは帳消しに。
セーフティカーが退出し再スタートが切られた後も、順調に2位との差を広げた96号車でしたが、GT300クラスは上位を争うライバル勢の数台が、中盤のピットでタイヤ無交換作戦を選択。ピット作業時間を短縮したことで、タイヤを4本交換し、中山雄一へとドライバーチェンジした96号車がコースへ戻った時には、実質上のトップとは8秒ほど離れた3位にポジションを落としていました。
しかし、その後96号車はハイペースで追い上げ。前の2台のバトルに追いつくと、ベテランドライバーの老練なブロックテクニックに後続が連なる形となり、GT300クラスの首位争いは、5台ほどのグループに膨れ上がりました。
トップ争いグループの中で唯一タイヤの新しい96号車は、そのアドバンテージを活かし、38周目のシケイン進入で首位浮上。その後は2位以下を大きく引き離し、最後は15秒以上の大差をつけてトップチェッカー。LEXUS RC F GT3に今季初勝利をポール・トゥ・ウィンでもたらしました。
LEXUS RC F GT3にとっては昨年の第2戦富士、第7戦タイに続く3勝目。96号車は今季からの新しいチームであり、チームにとって、そして新田とのコンビでは初勝利となりました。また、新田はこの勝利で、GT300クラスでの最多勝タイ(19勝目)に並びました。
5番手からスタートを切った60号車は、全車がピットを終えた時点で7位を走行。後半を担当した宮田が、終盤激しいバトルを繰り広げ、5位でチェッカー。21番手と後方スタートから追い上げた31号車が9位に入り、ポイント獲得を果たしました。