スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.06.26 11:52
更新日: 2018.06.26 11:56

スーパーGTとDTMの交流戦は「モンテカルロがいいね(笑)」ベルガー会長が語るドイツ側の狙い


スーパーGT | スーパーGTとDTMの交流戦は「モンテカルロがいいね(笑)」ベルガー会長が語るドイツ側の狙い

──交流戦を行うサーキットですが、記者会見ではこれから検討することが明かになりました。日本は最高速の高い富士スピードウェイが候補だと坂東代表は話していましたが、ITR会長としてではなく、レーシングドライバーとして見た場合、交流戦に向いているのはどこのサーキットだと思いますか?

「物流の手配やタイミングなど、本当にいろいろな事を配慮して考えなければならないので、現状ではどのサーキットも100%オープンな状況です。ドライバーとしては…じゃあ、私は坂東さんの逆を考えましょう。一番の候補はモンテカルロ!(笑) 低速コーナーのレースはどうかな? でも、おそらくドイツ国内のサーキットになるでしょうね」

──改めまして、スーパーGTの印象を教えてください。

「(2017年最終戦)ツインリンクもてぎに行きました。サーキット全体の雰囲気が最高ですね。ファンの熱心な様子や、何とかクイーンの女性たちとか(笑)。昔、F1で感じた空気と同じでした。とにかくスーパーGTはとても成功しているシリーズなので、『クラス1』レギュレーションでDTMとの交流戦が実現すれば素晴らしい発展が成し遂げられるはずです」

──F1時代、あなたは日本では特に人気がありました。

「日本のファンはとても情熱的であると同時に行儀がよく、勝っても負けても、いつでも温かく応援してもらえたのがとても良い思い出です。世界中のどこの国のファンともまったく違います。ドライバーをもっとも熱心に応援してくれるのが日本のファン。F1時代の、本当に良い思い出なんです」

──最後に少し意地悪な質問ですが、今後、DTMとスーパーGTのシリーズ戦は可能だと思いますか?

「DTM、スーパーGT双方の意図するところは、まずヨーロッパと日本もしくはアジアで、同じレギュレーションに基づいて製作されたレーシングカーによるシリーズを実現するところにあります。その上で、1戦なのか数戦なのかはまだ分かりませんが、上位のチームによる交流戦が行えればもっと良いですね」

「私たちが一番に考えているのは、ヨーロッパでDTMを、日本でスーパーGTをより『ストロングな』(=安定的に運営され、多くのファンが楽しめる)シリーズにする事です。自動車メーカーの投資が長期にわたって効率よく有効活用できるようにすることで、いろいろなことが可能になると信じています」

「1種類のマシンを開発するだけでDTMとスーパーGTどちらにも参戦する事が可能になる。共通パーツの採用によって、エキサイティングなコンペティションが実現できる。そして、そのマシンは安全性に最大限の配慮がなされている。これが『クラス1』規定です」

──キーワードは、「コストエフィシエント(費用対効果)」、「コンペティティブ」、「安全」ですね。この3つが高い次元でバランスされているのが『クラス1』という理解で正しいでしょうか?

「そのとおり! もちろん、安全性ばかりを追求してレースの醍醐味を失くしてしまっては意味がありません。だから、そのバランスを私たちはとても大切にして、このレギュレーションを作成しました」

ノリスリンクで行われたDTMとスーパーGTの共同記者会見で、クラス1技術規則の合意にサインしたベルガー代表


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