更新日: 2024.08.03 23:59
ARTA 2024スーパーGT第4戦富士 予選レポート
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
野尻のユーズドでの脅威の走りで今季初のPP獲得、明日は松下とふたりで優勝しかない
2カ月ぶりに開催されるスーパーGT。第4戦は、シーズン折り返しのレースとなるが、ここまで優勝がないので、チャンピオンシップに残るには、ここで何とか結果を出したい。
午前のセッションはまずまずのタイムが出たものの、もうひとつ何かが足りないという状態で予選が開始された。
松下信治選手がQ1を担当し、アタックを開始した。トップとは0.2秒弱で3番手のタイムを叩き出した。Q2で逆転できるかはライバルたちのタイムにもよるが、トップに立つためには、少なくとも0.3秒以上は稼ぎたい。
松下選手がQ1で走ったフィーリングを伝え、少しのセット変更を行い、野尻智紀選手がQ2に挑んだ。野尻選手は2回のタイムアタックを行い、2回目に衝撃のタイムを叩き出した。合算で2番手に0.3秒差をつけてポールポジションを獲得することに成功した。明日は優勝し、後半戦に向けて弾みをつけたい。
●鈴木亜久里監督のコメント
「やっとポールが獲れたね。しかし、大切なのは明日なので、ここで絶対に勝っておきたいので、しっかりと準備をして、優勝したいと思います」
●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「8号車はセットも決まっているし、ドライバーふたりともノリノリで来ているので、ポールは行くだろうなと思っていたけど、やっぱりポール獲れましたね。ユーズドで行った野尻が速かったのがちょっとびっくり。まあ失礼なのだけど、本当にユーズドであんなタイム出ないので。でもやっぱりそういう中で野尻があのタイムを出すのはすごいと思いました。しかし、大事なのは明日なので、しっかり結果を出せるようにしたいと思います」
●田中洋克チームディレクターのコメント
「8号車は午前中、まあ悪くはなかったんですけど、ポールをこう狙いに行くことを考えると、ちょっと足りないなっていうのもありました。クルマは軽いからやっぱりポールポジションは欲しいので、予選に向けては結構セット変更してそれも凄く良かったっていうのもあって、やっとポール獲れました。ウエイトが軽いので、明日のレースは優位に進められると思うので、このまま優勝したいですね」
●野尻智紀選手のコメント
「チームは非常にいいクルマを作ってくれましたし、ノブもQ1から素晴らしい的確なフィードバックとドライビングのアドバイスをくれたので自信持って走れました。明日が本番なのでしっかりまとめて優勝したいと思います」
●松下信治選手のコメント
「Q1で3番手だったんですけど、まあそれよりも速いタイムで野尻選手が帰ってきてくれて、本当に富士の走り方が完璧だと思うので、僕が明日に向けて野尻選手から学べることを学んで、明日 ふたりで勝ち取りたいと思います」
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Q1とQ2でクルマが真逆になってしまい予選総合10位だったが決勝に向けてクルマはいいので頑張ります
今回は今までのコンセプトと違ったセットで車両を富士に持ち込んだ。フリー走行では、主に決勝のセットを進め、良い感触を得て、午前のセッションを終えた。
Q1は大津弘樹選手が担当した。アタックを開始したところ、オーバーステアが強く出てしまい、納得行くタイムを出すことはできなかったが、トップと0.3秒差で5番手に食い込んだ。
操縦性を改善するために車を少しアジャストし、佐藤蓮選手にQ2を託した。しかし、このアジャストが狙っていた方向に行かず、今度はアンダーステアが出てしまい、合算タイムは10番手で予選を終えた。明日は追い上げられるようにしっかりと準備をしてレースを迎えたい。
●鈴木亜久里監督のコメント
「うまく歯車が合わなかったけど、決勝のセットは良さそうだから期待したいね。途中で雨が降る可能性もあるので、その辺も対応できるように準備しないとね」
●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「16号車に関しては大津が行った時はもうオーバーが結構強いっていうので、セットアップを変えて蓮に行かせたら今度はセクター3でもアンダーが強くてかわいそうだったかな。それでまあこういう順位になっちゃいましたけどもね。明日はレース距離が350km で長いので、追い上げればいいと思います」
●田中洋克チームディレクターのコメント
「今回はコンセプトを変えて持ち込んできたのですが、ちょっとピークが出にくくて、あの予選結果でした。Q2で蓮がちょっと苦戦してしまって、順位的には思っていたよりもかなり下がっちゃいましたけど、明日のレースは結構追い上げできると思うので期待してもらえればと思います」
●大津弘樹選手のコメント
「今回は違うコンセプトで車を持ち込んだんですけど、フリー走行でいろいろセッティングをしながらクルマを作っていったのですが、Q1も自分の感触ではもう少し行けたなっていう手応えがあったんですけど、あまりタイムを出しきれなくて5番手で終わってしまいました。Q2に向けてちょっとアジャストしたいところとか、ユーズドタイヤに合わせて蓮選手に託したんですけど、コンディションもちょっと変わったことで、8号車のタイムが上がったなか、僕たちは大幅にタイムを落としてしまいました。ちょっとまだ解析しなきゃいけないことが多くあるので、そこはチームに任せて、明日しっかりと追い上げられるように頑張りたいと思います」
●佐藤蓮選手のコメント
「本日の予選は総合10番手ですか? Q2に向けてやったアジャストが逆方向に行ってしまって、すごく乗りづらいバランスとなってしまってタイムを伸ばすことができなかったのですが、明日の決勝に向けて、ロングはいいバランスで走ることができているので、追い上げのレースにしたいと思います」