投稿日: 2023.05.22 10:29
更新日: 2023.05.22 10:53

TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス レースレポート


スーパーフォーミュラ | TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス レースレポート

2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦オートポリス

宮田莉朋が2位、坪井翔が3位表彰台獲得

 スーパーフォーミュラの第4戦が九州オートポリスで行われ、4番手スタートの宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位、ポールポジションからスタートした坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が3位で表彰台を獲得。終盤坪井と3位を争った山下健太(KONDO RACING)が4位、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5位でフィニッシュしました。

 5月20日(土)と21日(日)の両日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が大分県のオートポリスで行われました。

 全7大会、9レースで競われている今季のスーパーフォーミュラは第4戦を迎えました。前戦鈴鹿では宮田が悲願の初優勝を飾り、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢が表彰台を独占する強さを見せました。坪井が第2戦、第3戦と2戦連続の2位表彰台、平川も第1戦、第3戦で3位表彰台を獲得しており、シリーズタイトル奪還へ向け、TGR勢のますますの活躍に期待がかかりました。

 第4戦の舞台となるオートポリスは阿蘇外輪山の山間に位置し、アップダウンの激しいテクニカルコース。昨年のオートポリス大会では平川が大逆転での勝利を飾っています。

 今大会は、九州で行われる年に一度のスーパーフォーミュラということに加え、スーパーフォーミュラ・ライツも開幕。好天にも恵まれたこの週末、熱心なモータースポーツファンの皆様が集結し、熱い戦いを満喫しました。また、イベント広場では、今季よりお客さまのレース観戦がより楽しめるようなコンテンツとして充実度を増しているJRP、ホンダ、トヨタのイベントブースやチームのブースが注目を集めた他、モータースポーツを職業として体験できる子供向けアクティビティ『キッザニア』、キッズカートやくまモンステージといった盛りだくさんの内容で会場は大いに盛り上がりました。

2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

■予選

 20日(土)は前日までの雨が止み、天候は回復。次第に晴れ間が広がり、気温23度、路面温度37度と急上昇するなか、14時40分からノックアウト方式の予選が開始されました。

 Q1は、前大会までのランキングを元に2グループに分けて各10分間実施。それぞれ上位6台がQ2へと進出します。

 A組では、前戦の初優勝で勢いに乗る宮田が早々と1分26秒359という好タイムをマーク。その後他の車両もタイムを詰めて行きますが、宮田のタイムを上回ることはできず、宮田がこのセッションのトップとなりました。阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手、平川が5番手、フル参戦初年度の小高一斗(KONDO RACING)が僅差で6番手に飛びこみ、Q2へと進出。一方で小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は8番手、大嶋和也(docomo business ROOKIE)は9番手でQ1敗退となりました。

 B組では、各車がセッション終盤にアタックに入りましたが、今大会急きょ代役参戦となった大津弘樹(ホンダ)がスピンを喫してバリアにヒットしたことにより、残り1分を切ったところで赤旗中断。残り3分でセッションが再開され、各車一発アタックを仕切り直すこととなりました。

 温存していた新品タイヤをもう1セット投入した坪井がトップタイムをマーク。坪井にかわされたものの好タイムをマークした山下が2番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手となりQ2へ進出。国本雄資(Kids com Team KCMG)は8番手、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)は9番手で予選を終えました。

 Q2は7分間で実施。スペースを確保しながらタイヤをいかに暖めるか、各車さまざまな作戦でアタックに入りました。まず宮田が1分26秒480でトップに立つと、坪井が1分26秒187でこれを更新。阪口が1分26秒474と1000分の6秒宮田のタイムを上回り、セルモ・インギングの2台がトップ2に。しかし、リアム・ローソン(ホンダ)がこの2台の間に飛びこみ、阪口は3番手に後退。セルモ・インギングの最前列独占は叶いませんでしたが、坪井は参戦5年目にして初のポールポジション獲得となりました。阪口も3番手となり、セルモ・インギングが予選トップ3に2台入るのは、2017年の富士大会以来となります。

 僅差でかわされた宮田は4番手、山下が6番手。平川はアタックで僅かにミスがあり8番手。関口もタイムを伸ばせず10番手。小高は最後のアタックで、僅かに攻めすぎ痛恨のクラッシュ。この時点でチェッカーは振られており、全車アタックを終えていたことで他への影響はありませんでしたが、小高は12番手となりました。

2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 山下健太(KONDO RACING)
2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 山下健太(KONDO RACING)

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