SBK第10戦ドイツ決勝レース2：ジョナサン・レイが独走で勝利

　あいにくの雨に見舞われたSBKドイツのレース２。スタートは予定よりも15分遅れ、周回数も20周に減算された。グリッド上では各チーム共に最後までセッティング調整に追われる。

　気温12度、路面温度19度という厳しいコンディションの中で各車、水しぶきを上げながら慎重にウオームアップラップを終え、グリッドにつくライダーたち。すぐに何人ものライダーが手を挙げて危険をアピール。これで再びスタートディレイ。全車ピットにマシンを戻す。

　結局、本来のスケジュールから45分遅れて、3度目のグリッド整列からやっとスタートが切られる。周回数は16周に減算。

　レースをリードしたのはトム・サイクス（カワサキレーシングチーム）。チャズ・デイビス（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）を交わしたジョナサン・レイ（カワサキレーシングチーム）が早くもオープニングラップでトップ浮上。後退したサイクスはあっという間に転倒して最後尾。デイビスもペースが上がらず後退していく。

　替わってレイを追いかけたのはダビデ・ジュリアーノ（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）。2台は後続を大きく引き離して一騎打ちに突入。後方ではロレンツォ・サバドーリ（イオダレーシングチーム）とアレックス・デ・アンジェリス（イオダレーシングチーム）が表彰台争いを開始。

　4周目。ジュリアーノが転倒して戦線離脱。レイはトップ単独走行に、サバドーリとデ・アンジェリスの戦いは2位争いへと移行。

　6周目。今度はサバドーリが転倒。さらに3位争いグループで走行していたアンソニー・ウエスト（ペデルチーニレーシング）、ジョルディ・トーレス（アルテアBMWレーシングチーム）と転倒車が続出。

　一方、7周目には後続に10秒のアドバンテージを築いたレイ。サバドーリの転倒で2番手単独走行となったデ・アンジェリス。チャビ・フォレズ（バーニレーシングチーム）が3番手表彰台圏内で周回。

　その後もアレックス・ロウズ（パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム）が転倒し、これを避けるためにニッキー・ヘイデン（ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム）がコースアウトするなど、大荒れの展開。

　そんな中でトップ3台は最後まで順位をキープ。レイは大差をつけて圧勝。デ・アンジェリス、フォレズが表彰台を獲得。完走は16台。トップと同一周回でのゴールは15台。転倒後に再スタートしたサイクスはポイント圏内の12位でフィニッシュした。

SBK第10戦ドイツ決勝レース2結果