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投稿日: 2019.06.27 17:00
更新日: 2019.06.27 21:41

テック21復刻カラーのヤマハYZF-R1が初走行。鈴鹿8耐5連覇に向け「手応えは上々」と中須賀


MotoGP | テック21復刻カラーのヤマハYZF-R1が初走行。鈴鹿8耐5連覇に向け「手応えは上々」と中須賀

「新しいパーツを投入し、走行するたびにうまくまとまっていきました。アレックスにもセッティングを確認してもらい、好感触でした」と中須賀。

「軽く転倒してしまいましたが、まったく問題ありません。YZF-R1のセットアップは順調に進んでいます。ライバルも好タイムを出していますが、我々も決して負けていない。とても有意義な2日間になったと思います」

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「チームスタッフやチームメイトとの関係性も非常に良好です。7月9〜11日のテストでは僕が走行することになりますが、ここでさらにR1を煮詰めて、チームメイトに気持ちよく乗ってもらえるマシンに仕上げたいと思っています」

「マイケルは幸い順調に回復しているようですが、まだどうなるかは分かりません。僕としてはベストを尽くして、どんな状況でも対応できるように準備を整えます」

 SBKのイタリア戦を終えてすぐに鈴鹿サーキットに駆けつけたロウズはSBK終わりの疲れがあり、初日は周回数をセーブするも、中須賀と同じく2分6秒台を切るタイムを記録した。2日目も2分6秒台に入れるなど、順調に耐久仕様のYZF-R1に順応し、マシンを仕上げているようだ。

 ロウズは2日間のテストを以下のように振り返る。

1985年の鈴鹿8耐でケニー・ロバーツが使用したイエローカラーヘルメットに似たデザインのヘルメットで走行したアレックス・ロウズ
1985年の鈴鹿8耐でケニー・ロバーツが使用したイエローカラーヘルメットに似たデザインのヘルメットで走行したアレックス・ロウズ

「(初日は)自分自身もYZF-R1もとてもいい調子だと確認できた。ミサノの後、そのまま日本に来たから、少し疲れがあり周回数はセーブしたが、いいペースで走ることができたよ」

「(2日目は)中須賀サンといくつかのセッティングを試し、とてもいい手応えが得られた。僕にとってはスーパーバイク世界選手権で乗っているいつものYZF-R1とスペックが違うから、周回数を重ねることがとても重要だ。タイヤチョイスやピットストップの練習も含めて、すごく前向きなテストになったよ」

「この後、すぐにイギリスに戻ってプロモーションイベントに参加してから、ドニントンパーク(イギリス)でSBKレース、そしてラグナセカ(アメリカ)でのSBKレースと続き、その後に鈴鹿8耐に戻ってくる。忙しいスケジュールだけど、ラグナセカではレース後に数日休みを取る予定だから、しっかりリフレッシュして万全なコンディションで鈴鹿サーキットに帰ってくるよ」

 なお、負傷したファン・デル・マークに関しては、順調に回復へ向かっているとチームを率いる吉川和多留監督はコメント。鈴鹿8耐に出場するかどうかはコンディション次第だという。

「ファン・デル・マーク選手は術後の経過が良好で、スーパーバイク世界選手権の第8戦イギリス大会はキャンセルするものの、第9戦アメリカ大会には参戦する意気込みのようです。鈴鹿8耐の参戦はコンディション次第ですが、ぜひ鈴鹿に来てほしいと願っています」

 3メーカー合同テストを終え、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、7月9〜11日に行われる第1回公式合同テストを経て、7月25日から鈴鹿8耐5連覇に挑戦する戦いへ臨む。

ピット作業の様子


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