更新日: 2019.07.31 13:39
ホンダ 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート
■コメント
高橋巧 #33 Red Bull Honda(3位)
「今年の8耐はなかなかいいペースで走れたと思っています。最後のスティントはこれまでこんなに攻めて走ったことはない、と言えるくらい頑張りました。僕のなかではこれ以上はないつもりで走りましたが、結果として負けてしまったので、またどうしたら次に勝てるかを考えないといけないです」
「ステファンはいきなり2人で乗ることになっても、諦めず頑張ってくれたし、清成さんも最後まで走れるように努力をしてくれました。表彰台に上がりましたが、まったく満足していません。でも力を尽くした結果なので受け止めるしかないです。次は頑張ります」
ステファン・ブラドル #33 Red Bull Honda(3位)
「初参戦の8耐でしたから、いろいろ新鮮な体験をすることができました。このスペシャルなレースに出られて本当に嬉しく思っています。また、走りながらも分かるくらいファンからの応援をもらいました。素晴らしく、力強い支えになりました」
「タクミ(高橋巧)とキヨ(清成龍一)、そしてHRCにはとても感謝をしています。ふたりのライダーには足りないところを助けてもらいました。この決勝レースまでの日々は、僕にとってチャレンジングな週末でしたが、よく頑張ったと自分では思います」
「タクミが最後にやったダブルスティントはとてもすごいことです。素晴らしい走りを見せてくれました。8耐で勝つのは簡単ではないですが、難しいからこそ好きになりました。今は、また来年も走りたいという気持ちです」
清成龍一 #33 Red Bull Honda(3位)
「僕はレースを走っていません。予選もあまり走っていません。チームとチームメートの大きな力になれなかったことが、本当に申し訳ないと思っています。自分自身が情けない気持ちでいっぱいです。でも、おかげで表彰台にのせてもらい感謝をしています。もし、また機会がありましたら頑張りたいと思います」
宇川徹 #33 Red Bull Honda 監督
「清成選手の体調が思わしくなく、2人で戦うことをレースウイークに入って早い時期に決めていました。最後のライダー交代のときに、高橋選手に連続で行けるかと聞いて、行くと言ってくれましたので、連続走行を任せました」
「勝つための決断でしたが、高橋選手頼りの戦いになり、彼を酷使してしまい、本当に申し訳なく思っています。敗因はチームにあります。ライダーたちは本当にがんばってくれました。感謝しかありません」
「また、来年に向けて、しっかり立て直していきたいと思います。優勝を信じて応援してくれたすべての人に感謝します。必ず報いたいと思っています。ありがとうございました」
ジョシュ・フック #1 F.C.C. TSR Honda France(4位)
「まず初めに、大きな声援をいただいたファンの皆さんにお礼を言いたいです。そして、ホンダのモータースポーツに関わる全員にも感謝しています。こんなにレベルの高い戦いに起用してもらえて、本当にありがたいと思っています。来年はもっと強くなってここへ戻り、もう一度タイトルを勝ち取りたいと思います」
フレディ・フォレイ #1 F.C.C. TSR Honda France(4位)
「ホンダレーシング60周年という記念すべき年に、ホンダのライダーとして走れたことを光栄に思います。たいへんなレースでしたが、全力を尽くしました。100%の力を出し尽くしたので、後悔はありません」
「ライバルチームは強かったのですが、どうしたらその差を詰められるかは学ぶことができました。チャンピオンシップ2位という結果は残念ですが、次のシーズンでタイトルを手にするための準備に切り替えていきます」
藤井正和 #1 F.C.C. TSR Honda France チーム総監督
「EWC(FIM世界耐久選手権)2連覇をしたかったのですができませんでした。実は優勝できる可能性はそれほど高くはなかったです。1年を通して運もなく、実力も足りているとは言えませんでした。それが現実だと思います」
「昨年の時点でこの状況を予想できる部分もありました。これもまたレースです。人生と一緒。だからもう一度やり直します。今日はここで鈴鹿8耐を戦いましたが、うちの会社のなかに、もう9月にある来シーズンの開幕戦(ボルドール)に向けて動いている部隊があって、もう準備をしています。明日からはボルドールに向けての出発です」
「第2戦のセパンはEWCとして初めて開催する場所ですから、記念すべき第1回の優勝者になりたいです。世界を戦って日本に帰ってきたら多くのファンがいることを改めて知ってうれしく思いました。これからもがんばります」
チャビ・フォレス #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(7位)
「ハードなレースでした。レース前に90秒のペナルティーを受けてしまい、正直に言うとしっかりレースを戦えるのか、そういう気持ちになれるのか、ちょっとだけ自信を失う部分がありました」
「初めての耐久レースで、実際にレースがスタートすると、2人の仲間がいい走りをしてくれて、それを支えるチームもすばらしい働きをして、スタッフも我々をサポートしてくれました。そのおかげでとても自信を持ってコースインすることができました。初めての鈴鹿8耐でたくさんの経験ができて、本当に楽しいレースウイークとなりました」
「ヨーロッパで鈴鹿8耐はとても有名なレースですし、このチームの名前もよく聞いていました。そのチームに実際に加わってハードなレースを一緒に戦い、ヨーロッパのみんなが『このレースはすごい』と言い、このチームが有名な理由がよく分かりました」
「もしチャンスをもらえるなら、またこのチームで鈴鹿8耐を戦いたいという気持ちでいっぱいです。チームスタッフと一緒に鈴鹿8耐の表彰台に上がりたいです。本当に楽しかったです。チームのみんな、ありがとう!」
ドミニク・エガーター #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(7位)
「90秒のペナルティーを受けてしまったわけですが、チームメートはグレイトジョブをしてくれましたし、バイクもすばらしく、ノーミスですばらしいレースができたと思います。途中まではトップグループと全くそん色のないペースで走ることができたのですが、ラスト4時間以降は、トップ3のチームから少しペース的に離されてしまいました」
「HRC(Red Bull Honda)、ヤマハ、カワサキの3チームはかなり早い段階からレースへの準備をしていたと聞いていますし、その差が我々にはちょっと厳しかったですね。もう少しマシンを作り込むことができれば、後半のペースもまだまだ上げられる手応えはありました」
「それに、彼らは優勝争いをしていて、かなり勝負に出てリスクを冒していましたが、我々には残念ながらそのチャンスはなく、とにかく完走することを大事にしていたのも大きかったですね」
「セーフティカーが入ったときは、正直トップグループとの差を縮めるチャンスだと思ったのですが、セーフティカーの入るタイミングが自分の望んでいた位置ではなく、そこで差を詰められなかったのは残念です。でも7位という結果は悪くないですし、レースはとても楽しめました。今回の参戦を許可してくれたMoto2のMVチームには本当に感謝しています。疲れましたが、次はすぐブルノでMoto2のレースがあるので準備します」
「MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaチームは本当にプロフェッショナルなチームで、一緒に戦うことがとても楽しく、アグレッシブな気持ちになることができます。来年、またぜひ一緒に戦いたいので、呼んでくださいね! 一緒に優勝を目指したいと強く望んでいます」