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投稿日: 2021.10.14 13:35
更新日: 2021.10.14 13:34

F.C.C.TSR Honda France 2021EWCモスト6時間耐久ロードレース 決勝レポート


MotoGP | F.C.C.TSR Honda France 2021EWCモスト6時間耐久ロードレース 決勝レポート

 決勝日の早朝、吐く息が白くなるほどの寒さとなったAUTODROM MOST。そのせいでウォームアップ走行も9時30分スタート10時終了、そしてスタートライダー申告は10時までに行い、スタート進行はそのまま10時30分サイティングラップ、11時スタートという突貫スケジュールで始まった。

F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間
F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間

 スタートライダーを務めたマイクは、好ダッシュを見せると、そのままの勢いでトップを奪ってレースをリードしていく。レース序盤はトップ4のバトルが続く。そこから#37BMWが抜け出すと同時に、スタートで大きく出遅れた#7YART YAMAHAがトップ争いに加わり、レースが展開されていく。

F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間
F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間

 ジョシュに代わった後は、自身のレースベストを更新する1分35秒前半を連発するペースで追い上げ、2番手をキープ。裕紀へとバトンを渡した。しかし、アウトラップで裕紀がまさかのリアスリップで転倒。すぐ自走して戻ってくるが、ガレージ内で修復が行われた。17分ほどのロスタイムでコースに戻った裕紀は、23位まで順位を落としながらも自らのスティントを走り切り、今度はマイクに交代。

F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間
F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間

 マイクは、トップ差12周、前車との差も2周という22位で2スティント目のジョシュに代わる。この時点でレースは半分を超え4時間経過が目前となっていた。ジョシュが走り出して139周目20位となった時点で、ブローマシンのオイルによりセーフティカー(SC)が介入、20分ほどでクリアするものの、再開直後に再び盛大にブローしながら周回するマシンが出現し、再度SCが介入。

F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間
F.C.C. TSR Honda France/2021EWC第4戦モスト6時間

 その直後の142周、ジョシュが自らエンジンに不調を感じ緊急ピットイン、ガレージにマシンを格納してすぐエンジンを確認。ヘッドが開けられる大手術となるが、レース継続は不可能な状態で、そのままリタイアすることにした。この結果、ランキングは5位で2021年シーズンを終えることになった。

【F.C.C. TSR Honda France 総監督藤井正和】
「今はまだモニターで最後の激しいバトルが続いているにも関わらず、我々のレース終了コメントを伝えるのは非常に悔しい。しかし、我々よりもここまで協力、応援してくださった大勢の皆さんに何と言えばよいか、言葉が見つからない。今我々が見据えているのは、今年の悪かった部分を改善し、再度チャレンジすること。すでにスケジュールの決まっている来年の開幕戦ル・マン(2022年4月16日・17日開催)に向けて、一日も早くこの我々のやるべきこと、やらなければならないことを進めていきたい。引き続き、皆さんの協力に報いるべく最大限の努力を続けたいと思う」

●ライダーコメント
【マイク・ディ・メリオ】

「(ボルドールと)2レースで2回目のリタイアということで、まずチームにお詫びしたいと思います。彼らは最高のマシンを提供するために、また困難な状況でも解決策を見出すために、一生懸命に働いてくれました。また、ファンの皆さんにも申し訳なく思っています。1周目がトリッキーだということはわかっているので、裕紀の転倒はちょっとおかしいね。でも、今は来年のことを考えなければならない。たくさんのテストが予定されているので、2022年のシーズンに向けて十分な準備ができることを嬉しく思います」

【ジョシュ・フック】
「懸命に仕事をしてくれたチームのためにも、とても残念です。ボルドールに続いて2度目の入賞を果たせなかったことは、とても残念なことです。今週末はペースが良かったので、好成績でシーズンを終えたかったんですが…。それがレースというものです。今すべきことは、来シーズン、より強くなって戻ってくるために努力することです」

【高橋裕紀】
「決勝はスタートがうまくいっていただけに残念だ。慎重にスティントをこなしたかったが、転倒してしまった。チームとチームメイトには本当に申し訳ないと思っている。何が起こったのかを考えて、もっと強くなって戻ってきたいと思います」


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