F1第6戦モナコGP、決勝トップ10ドライバーコメント
2016年F1第6戦モナコGP決勝、トップ10入りしたドライバーたちがレースを振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
44勝目を挙げるのに、これほどふさわしい場所はないんじゃないかな。モナコで勝ったのは8年ぶりなんだ!
特別な一日だ。記憶にある限り、最もきついレースのひとつだよ。ミスを一切せずに走り続けた。そしてトップに立ったなんて信じられない。このへんは毎日歩いて、ここで勝った偉大なドライバーたちに思いを馳せる。ファンジオ、モス、ヒル、そしてセナ。僕の名前がまたこのリストに加わるなんて本当に素晴らしい気分だ。
戦略上の決断において大きく貢献できるなんて、めったにないことだ。チームが最初にピットに入るよう求めてきた時、路面が乾きつつあるけど、タイヤの感触がすごくいいと思った。そのことを話したら、ステイアウトするよう指示された。それがものすごくうまくいったんだ。
タイヤに気をつけながら走り、インターミディエイトで走り始めたドライバーたちのタイムを見て、自分もペースを上げた。彼らと同レベルのタイムで走れたから、「路面が乾くまでこのままいけるな」と思った。
その時期はすごくトリッキーだった。最初のふたつのセクターがほとんど乾いていたからね。スリックに換えてコースに戻ると、路面が氷のようだった。接戦だったから、かなりプッシュしなければならなかったので、きつかった。
彼(ダニエル・リカルド)のピットストップが失敗していなければ、僕は前には出られなかっただろう。でもこういうことは理由があって起こるものだ。今日僕は44勝目を挙げる運命だったんだ。
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=2位
ピットに入ったらタイヤがなかった。
レースについては何も話したくない。外から見ると、僕らはいいショーを披露したということになるんだろうけど、こんな風な形でエキサイティングな展開になるべきじゃなかった。
2戦続けてひどい目に遭った。最悪だ。辛いよ。
呼ばれてピットに入った。僕が判断したわけじゃない。だからチームはちゃんと(タイヤ交換の)用意を整えておくべきだった。
ウエットでも速さがあった。序盤は後続を引き離し、インターミディエイトに交換した。その後、僕らはルイス(・ハミルトン)とレースをする状況に自分たちを追い込んだ。そんな必要はなかったのに。
どのコンディションでも僕が一番速かったと思う。でもまた(こういうことが起きたん)だ。2位は実力に見合う結果ではない。
惨めな気持ちでここにいたくはない。2戦連続でこういうことが起きたんだ。
(Formula1.comのインタビューに答え)今どういう気持ちか? 毒づかずに言うのは難しいよ。2戦連続でトレーラーにひかれたみたいな気分だよ。
なんとかできる限り努力してバルセロナのことを受け入れた。でも今日のことをポジティブにとらえることはできない。こんな目に遭いたくない。惨めだよ。モナコで表彰台に立ったんだから、本当ならハッピーで感謝でいっぱいの気持ちでいるべきなんだけど。
でも何て言えばいいのか分からない。何もいいことは言えない。今朝雨が降っているのを見て、また自分の力を発揮するチャンスだと思ったんんだけどね。
(ピットストップについては)彼らが僕を呼んだんだ。ぎりぎりになって入ることにしたんじゃない。
(チームと今回のミスについてじっくり話をする予定かと聞かれ)今日は話さない。何もいい結果にはならないだろう。
ここから立ち去りたい。今はそれだけだ。