更新日: 2019.08.10 07:20
ハミルトン、「ルイスはF1ドライバーとしてのピークを過ぎた」とのロズベルグの意見を一蹴
その後ハミルトンは、かつて読んだことのあるドン・ミゲル・ルイスのベストセラー本、『四つの約束』について言及した。この本はメキシコ南部の先住民である古代トルテック族の知恵についての考えをもとに書かれたものだ。
「とても素晴らしい本を読んだ。たしか『四つの約束』という題名だと思う。その本には、何事も個人的に捉えないようにと書かれた部分がある。誰かが自分に対して何かを言ってきたとき、実際にはそれは自分についてのことではない。それは彼らが彼ら自身についてどう感じているかということの表れなんだ」
「僕は34歳だけど、かつてないほどに優れたドライビングができていると思う。少しもスピードが衰えていないということを、今日証明できたんじゃないかな」
「予選は常に素晴らしい結果になるわけではない。それでも前へ進まなければならない。レースも常に素晴らしい結果が出るわけではない。前戦(ドイツGP)は最悪だった」
「でも、そのことは忘れて真っ直ぐに進んで行くんだ。過去についてできることは何もない。できることは将来を形作ることだけだ」
「正直なところ、今はこれ以上ないほどに誇りを感じている。結局のところ、人は自分を誇りに思いたいんだ。今日の走りについて、自分をとても誇らしく思う。なぜならいつも望んでいるようなやり方でドライビングできたし、僕たちはこうしてチームとして結果を出したんだ」
持ち合わせる能力が年とともに衰えていくという可能性に関係なく、ハミルトンは近い将来に引退する計画はないと主張した。
「いつかは、やめなければならないだろう」とハミルトンは付け加えた。
「でも今の時点では、身体面と精神面において、とてもいい状態だと感じている。だから近い将来にレースをやめる計画なんて今は持っていない。もっとやるべきことがあるし、もっと勝ちたい」
「マシンの内外で達成すべきことがさらにある。F1のなかでも、F1以外の世界でもね」