MotoGP現地トピックス:ムジェロを覆う黄色い煙。多くのライダーがヘイデンを追悼
金曜日、土曜日はピーカンで、最高気温は28度前後。路面温度は50度を超える厳しいコンディションとなり、予選はマーベリック・ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシがワン・ツーで、3番手にアンドレア・ドビジオーゾ。2年連続ポールポジションを逃すもロッシがフロントローを獲得して大いに盛り上がった。
ファンの声援に応えるロッシのヘルメットには、ロッシの『46』とニッキーの『69』とのコラボで『469』が描かれていた。
シーズンを通じて、こんな光景が見られるのはムジェロだけ。選手たちがグリッドについて選手紹介が始まるとあっちこっちそっちから黄色の発煙筒が焚かれ、ごらんのように。
で、メインストレートは発煙筒の煙で完全に視界不良。大丈夫か? と不安になるもスタート前には煙のピークはすぎて、ウォームアップ開始。
レース開始時には、もやっとした感じになり、なんとか終息していく。国によっては、爆竹、花火、発煙筒が禁止(イギリス、オランダなど)されている。
同じイタリアでもサンマリノGPはこんなひどいことにならないし、ムジェロだけのようだ。それにしても、ただただ、凄いの一言であり、年々、エスカレートしている。
MotoGPの決勝は、予想通り、フロントローに並んだ3選手に2列目のマルク・マルケスが加わり、さらに3列目のホルヘ・ロレンソにダニロ・ペトルッチの6人がトップグループを形成した。
その中からビニャーレス、ドビジオーゾ、ロッシが抜け出し、後半は追い上げてきたペトルッチが加わり、最終的には、ドビジオーゾ、ビニャーレス、ペトルッチが表彰台に立った。
ロッシの優勝、表彰台を期待したロッシファンはやや拍子抜けの格好だったが、ドビジオーゾとペトルッチの快走で大いに盛り上がった。
2015年のイギリスGPの2位以来、2度目の表彰台に立ったダニロ・ペトルッチ。表彰台では嬉し涙にくれ、それに気づいたアンドレア・ドビジオーゾが「おおお、泣いてるなあ」とサングラスを取ると、「うわ~~~やめてくれ~~」といいながらも大いに涙をこぼしていたのでありました。