更新日: 2018.02.16 18:52
PACIFIC RACING、AsLMS富士でGTCクラス表彰台
PACIFIC RACING TEAM「NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ」
AsLMS富士でクラス3位表彰台獲得
アジアンルマンシリーズRd2富士
#9 NAC攻殻機動隊ARISE DRポルシェ レースレポート
9月21日[土] 予選/晴れ/コース:ドライ/気温29℃ 路面42℃
前日のテスト走行で、1'40.82の好タイムを出し、更にミシュランタイヤ用のセットアップを進め期待を持って予選に挑んだ。結果は、坂本選手がアタックし、予選開始早々に1'41.593のタイムを出し、一度ピットイン後再度アタックを行ったが、タイムを更新することは出来ずクラス6位となった。
テスト走行の段階ではフロントローを狙える手ごたえをつかんでいた為ドライバー、チーム共に落胆した雰囲気に包まれてしまったが、決勝に向けて気持ちを切り替えて決勝用のセットチェンジなどを施した。タイムが伸びなかった原因として、予選開始時の路面温度が想定より高く、リアタイヤに負荷の多いポルシェの為、リアタイヤの有効温度を超えてしまい、高速コーナーでのタイム(セクター2)が落ちてしまった。
しかし、今回の予選を通じて、ミシュランタイヤの特性を経験出来た事でチームにとっては、今後に繋がる良いデータが蓄積できた。
9月22日[日]決勝/晴れ/コース:ドライ/気温27℃ 路面40℃
昨日と同じく良い天気で迎えた決勝日、予選で使ったタイヤでの決勝スタートになる為、リアタイヤへの負担が心配されたが、チームとドライバーであらゆる状況にも対応できる作戦と計画を事前に十分検討し意思の統一を図りスタートに挑んだ。
坂本選手が、スタートドライバーを勤め、クラス6位からのスタートで無事ファーストラップを終える事が出来たが、やはり予想どおり、路面温度が高い為タイムを上げる事が出来ず、1'44~45秒台で前車についていく展開となった。しばらく膠着状態が続き、マクラーレンが緊急ピットインをしたため、5位での走行が続いた。各車がルーティーンのピットインを行い始めたが、坂本選手は走行を続けクラス1位まで順位を上げ、40ラップ目にピットイン、横幕選手に交代した。ピット作業は慣れないルマン方式の為、大きな失敗はなかったが、海外チームより若干ロスが有った。
横幕選手は、1'44~45秒台でコンスタントにラップし3位をキープして68ラップ目にピットインし再度坂本選手に交代した。3位でコースに戻れる計算で有ったが、2回目のピット作業で若干手間取り、4位に後退してしまった。
しかし、路面温度が下がりマシンとタイヤのベストな状態になり、ここから坂本選手が1'42秒台連発の怒涛の追い上げを行い、一時は3位を走る#37ガヤルドと約26秒ほどあった差を90ラップ目には約10秒まで縮めピットは大いに盛り上がった。予想ではファイナルラップ近辺でデッドヒートを見せてくれる計算であったが、3位を走っていた#37ガヤルドが予想外のピットインをした為あっけなく順位を上げ92ラップ目に3位に順位を上げた。
残り約10ラップは、無理をしないようにドライバーに無線で指示を出し、再度燃費の確認を行い、チェカーフラッグを待った。レーススタートから3時間が経過し、トップのLMP2の車両にチェッカーフラッグが振られ、しばらく後に坂本選手にもチェッカーフラッグが振り下ろされ無事3位でゴールとなり表彰台を獲得した。