更新日: 2021.09.17 18:03
【ブログ】早くも“父超え”のロバンペラを筆頭に、若手の活躍に期待/WRCギリシャ現地特派員(後編)
トップ2までが走り終え、トップで走り終えるだろうカッレを待ち構える面々。
父ハリの優勝回数を上回る2勝目を決めた弱冠20歳のカッレ。ラリーアクロポリスの歴史上、最年少の優勝者だそうです。
2年間現場を離れていた間の勢力図の変動に思いをはせたい気分ですが、ここからは急いで簡易的なポディウムへ小走りで移動します。
フィニッシュ近辺には走り終えたラリーカーたちがずらり。
まずは1回目のシャンパンファイトです。シャンパンの液体でマスクが濡れて、呼吸困難の心配か、シャンパンの香りがマスクにまとわりついて居心地悪くなるのか、どちらにしても良い結果は生まれなさそうでなので、どことなくシャンパンのかけ合いが遠慮がちに見えます。
パワーステージ脇のポディウムをから早々に退散して、東へ60km移動。ラミアのサービスパークへ戻ると、木曜日の閑散とした雰囲気とは打って変わり一般道にまでお客さんが溢れかえっている状態でした。
日曜日は休業の隣のスーパーマーケットへ駐車してサービスパークへ向かいますが、人の多さに迷子気味になり、サービスパークの入口が分からず……。とりあえず、むき出しになっているセレモニアルフィニッシュ会場へ。
WRC2クラスで優勝した、あいも変わらず男前なアンドレアス・ミケルセン。華のあるナイスガイなドライバーなので、WRCワークスドライバーに復帰できないかなぁ……と思うところ。
この日2度目のシャンパンファイトとなるカッレ。ヤリスWRCもシャンパンを浴びます。
TOYOTA GAZOO Racing WRTが“チーム・マキネン”から“チーム・ラトバラ”となっても、変わらず強さを維持をできるのは影のスタッフ陣の努力あってこそなのでしょうね。
そして3度目となるシャンパンファイト。優勝したドライバーが、オフィシャルでこんなにもシャンパンファイトをするモータースポーツってWRCぐらいじゃないでしょうか?
全員マスクが濡れないように最初からガードしながらのシャンパンファイトでした。
最後はマスクを外しての笑顔。来年にはマスクを外してイベントができることを願っています。
こんな場所でも商売をする肝っ玉の座りっぷりに驚嘆、しかも意外と繁盛しております。
ラリーが終了すれば、その足でふたたび200km南下してアテネへ。相変わらずほとんど食べていない私は、アテネ手前の港街であまりの空腹感にギブアップし、こちらで最後の晩餐です。
絶対食べきれないから持ち帰ろうと決めて挑んだボリューミーなチキンも、美味しいとついついフォークが進み、気づけばすべて平らげてしまいました。鶏さんご馳走様でした。
まだまだ困難な状況が続くなか、8年ぶりのギリシャをなんとか無事故で終えることができ、すべてに感謝です。また来年も来られますように。
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■CHOCO CIDER
愛知県出身。フリーランス・グラフィックデザイナー。
2001年、兄がスバル・インプレッサWRX STIを購入したことがきっかけでWRCの存在を知り、WRCレビュー放送のヘビー視聴者に。初WRC観戦の2004年ラリー・ジャパンをきっかけに英会話の習得を開始。
2008年春、本場のWRC観戦を目的に渡英。ロンドンを拠点に年間4~8戦ヨーロッパラウンドを中心に観戦。2016年の帰国後も一年の半分近くをヨーロッパで過ごしながら、小型ミラーレスカメラSONY α6000とNEX-5Rを片手に年間4~5戦を奔走中。2021年、コロナ禍の影響で休止していた現地観戦を2年ぶりに再開する。