更新日: 2024.09.15 03:49
フェラーリは今年も苦戦か/名門が遅刻で罰金/宮田の昇格「急ぐ理由がない」etc.【WEC富士予選日Topics】
金曜日のFP1で出された赤旗について、ユナイテッド・オートスポーツの59号車マクラーレン720S GT3エボに責任があり、このクルマがリンの2号車キャデラックに衝突したと判断された。マクラーレンをドライブしていたグレゴワール・ソーシーはスチュワードから警告を受けている。
ハーツ・チーム・JOTAは、今週末のレースに関わるチームの人員申告リストの提出期限を守らなかったとして、500ユーロ(約7万8000円)の罰金を科された。イギリスのチームは、9月4日の締切から24時間以上経ってリストを提出した。
ポルシェGTカーの91号車と92号車を走らせるマンタイ・レーシングは別件で500ユーロの罰金を科された。同チームのドライバー6名全員とチームマネージャーは、ドライバーミーティングに4分遅れたという。
■今年中にロッシがハイパーカーをテスト
BMW Mモータースポーツ・ディレクターのアンドレアス・ルースは、来年のWECハイパーカーとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに参加するドライバーのラインアップを確定させるために「懸命に取り組んでいる」と述べた。しかし同氏は、ドイツメーカーが抱える23人のファクトリードライバーの数を減らす可能性を否定した。
「LMDhだけでなくGTのプログラムの数を見ると、すべてのチャンピオンシップにドライバーを派遣するのに少し苦労する週末がある。そして、またすぐに別のレースの週末になり、同じように苦労することになる。同時にやることが多すぎるんだ」
ルースは来年のル・マン24時間レースに、IMSAで活躍するBMW MチームRLLを追加参戦させることについては現時点で「深い議論はない」としつつも、その潜在的なメリットを認める。「クルマは多ければ多いほどいい。その分だけル・マンで優勝する可能性が高まるからね」
二輪レースの元世界王者であるロッシは、今年の後半にBMW MハイブリッドV8で初テストを受ける予定だ。しかしルースはバーレーンで行われるWEC恒例のルーキーテストでそれが行われるかどうかについて明言を避け、「彼は間違いなく今年テストを受けるだろう」と言うに留まった。
■チームオーダーも辞さない
フェラーリAFコルセのチームマネージャーを務めるバッティ・プレグリアスコは、50号車と51号車のドライバーラインアップに「非常に満足」しており、来年に向けて「大きな変更は期待していない」と語った。これはフェラーリのサテライトチームが走らせる83号車フェラーリ499P(AFコルセ)でロバート・クビサとロバート・シュワルツマンが残留しない可能性があるという話が続いているなかでの発言だ。
技術的な責任を負っていない83号車のラインアップ変更について尋ねられたプレグリアスコは、「それはさまざまな状況による」と語った。「彼らはとても良いチームなので、そのままでいてくれたら非常に嬉しい。しかし、このクルマのことは答えられない」
同氏は、もし何らかの変更があれば11月に行われるバーレーンのルーキーテストで新しいドライバーを試すことになるだろうと語った。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのマネージングディレクター、ジョナサン・ディウグイドによると、5号車ポルシェ963が選手権をリードする姉妹車の6号車よりもレースで優位に立った場合、ポルシェはチームオーダーを出す可能性が高いという。
ディウグイドは、「もし(すべてがうまくいき)日曜日に30秒のリードを持ってワン・ツーとなっていれば、ドライバー選手権のためにポジションを入れ替えさせるだろう。しかし一般的な目標は、フェラーリとトヨタの前にポルシェを出すことだと思う」と述べた。
アメリカ・ラウンド前に肘を骨折し、第6戦ローンスター・ル・マンを欠席していたWECのフレデリック・ルキアンCEOが今週末、富士スピードウェイのパドックで現場復帰を果たした。
WEC富士の決勝日、9月15日(日)は8時40分からピットウォーク、10時15分からグリッドウォークが実施された後、11時から17時にかけて富士6時間耐久レースの決勝レースが行われる。